みなさんこんにちは。看護師の髙岡です。
本日は、犬・猫の膀胱炎についてお話ししていきます。
みなさんのお役に立てると幸いです。
腎臓でつくった尿をためる袋が膀胱です。
その膀胱に炎症が起きた状態を「膀胱炎」と言います。
膀胱炎の主な症状は、
などの症状が挙げられます。
それでは犬と猫に分けて、説明していきます。
〈犬の膀胱炎〉
まず犬の膀胱炎の原因として重要なものは、
細菌感染や膀胱結石です。
その他には腫瘍、外傷、薬物投与なども原因になる事があります。
犬の場合は、ブドウ球菌や大腸菌などの細菌感染が原因で起こる
「細菌性膀胱炎」が多く、雄よりも
雌が多いことが特徴です。
雌に多い理由としては、雄に比べて
雌の尿道は太く、尿道口から膀胱までの距離が
短いために外部から入った細菌が尿道に入り、
感染しやすいと考えられています。
雌犬が下痢をした後、お尻をきれいに
拭くことでもお尻から菌が入ることを
防げるのでお試しください。
〈猫の膀胱炎〉
犬と同じく細菌感染や、膀胱結石が挙げられますが
犬とは違い細菌感染が原因になることは
少ないです。
また、猫では原因不明な「特発性膀胱炎」が
多いのが特徴的です。
「特発性膀胱炎」はストレスが関与していると
考えられており、比較的若い猫に多く
再発しやすい傾向があります。
トイレをきれいに保つことは
ストレス軽減になるのでとても大切です。
【膀胱炎の予防】
膀胱炎は再発しやすい病気なので
今のうちにできる予防をしていきましょう!
まずは日常的に飲水量を増やす生活を送る
ということが大切です。例えば、
- フードをふやかす
- ウェットフードにする
- 水いれを変えてみる
などが挙げられます。
猫は陶器の器を好む傾向があるので
これをきっかけに陶器の器でない方は
陶器の器に変えてみるのはいかがでしょうか。
当院のしらたまとあずきの今の水いれは
水が自動できれいな状態を保てるものを
使用しています。
また、膀胱炎は食事管理と生活習慣を整えることで
予防することができます。
食事管理はその子その子によって異なるため
ご相談ください。
〈最後に〉
犬と猫も私たちと同じように
膀胱炎になります。
少しでも異変を感じたら
早めの診断をお勧めします。
膀胱炎になったことがある方は
痛みがとてもわかると思います。
犬・猫も同じです。
放置すると命に関わる病気なので
まずは、日頃の排尿時の様子や色などを観察し
異変にすぐ気づいてあげてください。
早期発見・早期治療が大切なので
異変を感じたらお早めにご来院ください。