みなさんこんにちは、看護師の廣畑です。
最近、日中は比較的暖かく、散歩好きな子は
嬉しいのではないでしょうか?
まだ今週は冷え込む日もありますので、
体調には充分気をつけてください❄️
いきなりですが、今日は意外と知らない方が多い
犬猫が食べてはいけない食べ物の話をしたいと思います。
よく知られているのは、ネギやチョコレートだと思いますが、
犬猫は、それ以外にも食べてはいけないもの、
食べるのに注意が必要なものはたくさんあります。
今日は、その食べ物についての話をしたいと思います。
1.キシリトール
人のガムなどに含まれる、キシリトールという甘味料を
大量に摂取すると、重度の低血糖を起こします。
低血糖からくる症状で、痙攣、ふらつき、嘔吐などがあり、
それとは別に肝不全なども起こることがあります。
キシリトールは一部の犬猫のオーラルケア商品にも含まれていますが、
パッケージに書いてある表記を守り使用すれば安全です。
2.生の卵白
生卵の白身に含まれるアビジンというタンパク質成分が、
ビタミンB群の一種であるビオチンの吸収を妨げる為
体の中のビタミンバランスを崩すことがあります。
ビタミンバランスが崩れることで、皮膚炎や成長不良を起こします。
このアビジンと呼ばれる成分は、加熱することで変性するので、
卵を加熱処理すれば問題はありません。
3.生の魚介類
生の魚介類でも注意が必要なものがあります。
特に気をつけないといけないのは、イカや貝類などです。
生のイカには、ビタミンB₁を分解する酵素が多く含まれているので
ビタミンB₁欠乏症を起こすことがあります。
症状はふらつきや、呼吸困難などです。
また、猫がアワビやサザエなどの貝類を食べると
皮膚病を起こすことがあるので注意が必要です。
4.ぶどう、レーズン
ぶどうを大量に摂取した場合には、
嘔吐、下痢、腹痛、腎不全を起こすことがあります。
ぶどうと同じく、レーズンでも同じような症状が出ることがある為
レーズンも与えてはいけません。
5.生の豚肉
生の豚肉は、人獣共通感染症の1つである、トキソプラズマ症の
感染源となる、トキソプラズマに汚染されている危険性があります。
加熱することで、トキソプラズマは死滅するので、
しっかり加熱したものに関しては問題ありません。
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動物病院では、誤飲誤食で来院される方がとても多いです。
今日紹介したのは、食べ物ですが、おもちゃやペットシーツ
タオルなど布系のものなどの誤飲も多いです。
人からすると少しの量でも、犬猫だと体に入ると中毒症状が出て、
命を落とすこともあります。
また、食べるものによっては、喉に詰まらせたり、
消化管を傷つけたりすることもあります。
誤飲誤食を防ぐには、
食べそうなものは、犬猫の手の届かない場所で保管する
食べようとした時に、声かけなどでやめるようにしつけを行う
など、日頃から予防する必要があります。
また、どんな子も誤飲誤食をする可能性はありますが、
特に子犬、子猫の時期は気をつけましょう。
誤飲誤食は最悪、命を落とすことがあるので予防をしっかりと行い、
もし、誤飲誤食してしまった時は、早めに動物病院を受診しましょう。