みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。
残暑というだけあって日中はまだまだ暑いですが
朝晩は過ごしやすい気温になってきましたね。
この時期は寒暖差が激しいため、人と同じように犬猫も
体調を崩しやすい季節です。
特に消化器症状である下痢・嘔吐などが多くみられます。
悪化すると治療をしても治るまでに時間がかかってしまう
ため体調の変化があれば悪化する前に早めの受診をお願いします。
今日は犬猫の薬の飲ませ方についてお話しします。
はじめに
「なかなか薬を飲ませられない…」
「薬を飲んでくれない…」という飼い主様からの
ご相談はとても多いです。多くの飼い主様がもっている
お悩みだと思います。
その子その子で薬の飲ませ方は様々です。
お家の子に合った薬の飲ませ方であげてください。
今日は3つの飲ませ方をご紹介します。
薬の飲ませ方その① ご飯に混ぜる
この投薬方法は最もポピュラーな方法です。
飼い主様のストレスも少なく、時間もかけずに投薬する
ことができます。
錠剤をそのままフードに隠すようなかたちで混ぜても
いいですし、割ったり潰して粉状にしたものを混ぜても
かまいません。
混ぜる際のポイントとして、初めから1回の食事量に薬を
混ぜないことです。
まず最初に少量のご飯に薬を混ぜたものをあげて
その後、残りのご飯をあげてください。
最初の一口目はお腹が空いてるので食いつきが良いです。
一口目の方が最後の方の食いつきが落ち着いた時よりも
薬を感じないまま食べてくれるので
より確実に飲ませることができます。
また、フードの1番上に置くよりもフードの中に隠すよう
に入れた方が匂いが隠され気づきにくいです。
ただし、中には取り扱いの面で割ることができない薬や、
吸収のスピードが変わってしまうため潰したり砕くことが
できない薬もあります。
割る・潰す・砕く場合は事前に動物病院で確認をしてください。
薬の飲ませ方その② 液体にして飲ませる
多くの錠剤は水に溶けます。
薬を割るもしくは粉状にしたものを水に溶かして写真の
ようなシリンジやスポイトで直接お口に入れて飲ませます。
口に入れる際のポイントとして、口先から入れるのでは
なく口の横側から入れてあげてください。
人と同じように舌の先は犬猫も味覚を感じやすく、
口先から入れると薬の味をより感じて嫌がることが多いです。
そのため横から入れ薬の味を感じにくくしてあげます。
また、犬猫の歯は犬歯の奥に少し隙間が空いています。
このスペースにシリンジもしくはスポイトの先を入れると
口を無理に開けなくても飲ませることができます。
薬の飲ませ方その③ 直接口に入れる
この方法は難しいイメージが強いかもしれませんが、
私たち人側がコツさえ掴めばスピーディーかつ確実に
薬を飲ませることができます。
実際に当院のスタッフの一員でもある猫のあずきに
協力してもらい、説明動画を作成したのでご覧ください。
この動画は一定期間を過ぎると閲覧出来なくなるので、
動画の切り抜きも一緒に添付しておくのでご覧ください。