油断禁物!フィラリア予防は12月まで!

みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。

月日が流れるのは早く、もう9月になりました。

ついこの間、春が終わり梅雨に入ったと思っていたらあっという間に秋ですね🍂

年々、1年過ぎるのが早く感じます😅

多くの方は今年の春、5月からフィラリア予防をして頂いていると思います。

もうすぐ夏も終わり秋に差し掛かると、だんだんと涼しくなってきます。

この涼しくなってくる10月、11月、12月こそがフィラリア予防期間で

とても大切な期間なのです!

福岡でのフィラリア予防期間は蚊が出始めた1ヶ月後から蚊がいなくなった1ヶ月後までの

5月から12月までです!

涼しくなってくる10月、11月、12月の予防薬をやめてしまうと

まだ活動している蚊から感染してしまう可能性があり

5月から頑張ってきた予防が台無しになってしまいます。

意外と涼しくなった季節でも蚊は活動しているんですΣ(゚д゚lll)

5月から12月までしっかりと予防薬を飲ませることで、正しいフィラリア予防となるのです!

犬糸状虫症(犬フィラリア症)は犬だけでなく、猫もかかる病気です。

犬糸状虫症(犬フィラリア症)は猫の方が重症化する病気であるため

猫でのフィラリア予防もとても大切です!

【フィラリア予防が、蚊が出始めた1ヶ月後から蚊がいなくなった1ヶ月後までの理由】

ここからは少し、専門的なお話になります。

今までの話の中で、なぜ「1ヶ月後から1ヶ月後まで」なの?と思った方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

それは、犬が蚊からフィラリアに感染するまでのサイクルにあります。

犬糸状虫症(犬フィラリア症)は、犬フィラリア症に感染した動物の血を蚊が吸い

その蚊が他の動物を吸血することで吸血されたその動物が犬フィラリア症に感染します。

そして、犬猫が子犬・子猫→成犬・成猫→老犬・老猫と成長していく様に

フィラリアもミクロフィラリア→L1〜L5→未成熟虫→成熟虫へと成長していきます。

 

フィラリア予防の薬は、「駆虫薬」と言われる薬になり

動物の体内に入って来たフィラリアのL4というサイズのフィラリアを

駆虫する薬になります。

1ヶ月間ずっと薬が効いているのではなく、先月飲ませてから今月飲ませるまでの間に

蚊に刺され体内に入っているかもしれないフィラリアを薬を飲ませたその日に

駆虫するのです。

L4の生育期間は50−70日と言われており、それ以降はL5へと成長していまい

駆虫薬では駆虫できないサイズに成長してしまいます。

もし10月、11月で予防薬を終了してしまうと、投薬した日以降に

蚊に刺されフィラリアに感染してしまったらそのままフィラリアは体内で成長し

動物の体内で成長したフィラリアは心臓や肺動脈に寄生して、循環器に障害が起こります。

そのため、蚊がいなくなった1ヶ月後である12月まで予防薬を投与し

L4のうち予防薬で駆虫しL5〜成熟虫に成長して心臓や肺動脈に寄生するのを防ぐのです。

犬フィラリア症に感染し、心臓や肺静脈にフィラリアが寄生した場合

薬や外科手術で治療することはできます。

しかし、心臓や肺静脈に寄生していたことにより、心臓や肺動脈の血管の壁に傷がつき

その残った傷は薬や外科手術でも治すことはできません。

治療でフィラリアが体内からいなくなったとしても生涯にわたり後遺症と

付き合っていかなければなりません。

予防薬で防げるのでれば、愛犬・愛猫の命は守りたいですよね。

「あの時、12月まで予防しておけば…」とならない様に

きちんと12月まで予防薬は飲ませましょう!

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