身近にある危険な誤飲物

 

皆さんこんにちは☀️看護師の岡田です!

最近、当院では

「食べてはいけないものを食べてしまった。」

もしくは、「食べてしまったかもしれない。」

と、来院される方が多くなってきました。

その誤飲物の中には命を落としうる、とても危険なものも!

 

今回はそんな危険な誤飲物や、誤飲してしまった場合の行動、ペットの誤飲の予防についてお話しします。

まずは、危険な誤飲物を

閉塞を起こしうるもの

臓器を傷つける可能性があるもの

中毒症状を起こしうるもの

の、3つに分けてご紹介します。

 

閉塞を起こしうるもの

・ボール、硬貨

・ペットシーツ

・ぬいぐるみ

・サイズの大きいおやつ類 など

これらが食道に詰まってしまった場合、気道を圧迫し呼吸困難を引き起こします。また、腸閉塞を引き起こした場合は血流障害により、腸管が壊死してしまうこともあります。

 

臓器を傷つける可能性があるもの

・鳥の骨や竹串などの尖ったもの

・洗剤などの強酸、強アルカリの物質

・ボタン電池

・リボンや毛糸などの紐状物質

鳥の骨(噛み砕くと縦に割れる)や竹串などの尖ったものは消化管に穴を開けてしまう可能性があります。また、ボタン電池は短時間で粘膜を溶かしてしまうため、危険性が非常に高いです。紐状異物は腸を詰まらせたり、腸管が裂けて開くことも。

 

中毒症状を起こしうるもの

・コーヒー類

・キシリトール

・ぶどう、レーズン

・タバコ

・ヒト用の解熱鎮痛剤

・スズラン、ユリ など

ネギ類やチョコレートは与えてはいけないものとして有名ですが、他にも中毒を起こしうる危険なものが身近にたくさんあります。下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こすだけではなく、腎不全や神経症状を引き起こし、死に至る可能性も。

 

もしペットが食べてはいけないものを誤飲してしまった(誤飲した可能性がある)場合、下記事項を確認してすぐ動物病院を受診しましょう。

目の前で誤飲した場合

・いつ誤飲したのかを確認

・誤飲したものと同じもの(成分が分かるもの)を持参する

・誤飲物の一部が残っていればそれも持参する

 

誤飲した可能性がある場合

・誤飲した可能性のあるものと同じもの(成分が分かるもの)を持参する

・身体症状はないか確認

・嘔吐した形跡がないか確認

 

「これなら、これくらいの量なら、大丈夫だろう。」

と、自己判断せずに動物病院に相談、もしくは受診してください。

 

最後に、ペットの誤飲は“未然に防ぐ”ことがとても大切です。

ペットが誤飲しそうなもの、誤飲すると危険なのをペットの生活スペースから取り除く

「待て」を覚えさせておく

飲み込めないサイズ、噛みちぎれないおもちゃを選ぶ

まずは、物理的に誤飲してしまいそうなものを排除しましょう。さらに、「待て」を覚えさておくと、危険なものを口にしようとした時に、未然に防ぐことができます。また、与えるおもちゃのサイズは注意して選びましょう!

何かを誤飲してしまった場合はもちろん、誤飲してしまったかもしれないと不安な場合は、すぐ動物病院を受診してください。

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