みなさんこんにちは。看護師の廣畑です。
今日は、水の話をしたいと思います。
あらゆる栄養素の中でも水はとても大切な
エネルギー源です。
体の60〜70%を水が占めていて、10%でも
失うと危険な状態となるくらい体の中で重要な役割を
果たしています。
はじめに、体の中での水の働きについて説明します。
1.水の働き
水の働きはいくつかあります。
①物質を溶解して、化学反応をスムーズにする
②栄養素の運搬、吸収作用
③体温の調節
④老廃物の排泄作用
などがあります。
わんちゃんは口を開けてハーハー呼吸することによって、
体の中の熱を蒸発させて、体温の調節をしています。
夏は特に、熱中症の予防としてもしっかり水分をとりましょう。
2.1日当たりの飲水量
次にわんちゃんねこちゃんの1日あたりの
正常な飲水量と水を飲みすぎている量(多飲)
についてです。
飲水量は個体差もあるので、上の表は
あくまでも目安の量ですが
健康な時にどれだけ水を飲んでいるかを知っていると
身体に不調が出た時の早期発見にも繋がります。
3.水分摂取の方法
わんちゃんねこちゃんの水分の摂取は、飲水から
だけではなく食事や代謝水からなどがあります。
《代謝水→身体の中で栄養を消費する時に発生する水分。》
代謝水からの水分は1日に必要な水分全体の
約10%と言われています。
その為、残りの90%を経口からとらなければ
なりません。
しかし、水を飲んでほしいけど、なかなか
飲んでくれない子もいると思います。
そんな時の飲水量の増やし方として次のようなことがあります。
水飲み場を増やす際には置く場所にも工夫して、少し高い
ところに置いたり、窓辺に置いてみたりすることで
どこでよく好んで飲んでいるか見てみるのもひとつです。
また、器はプラスチック製のものを使っている場合には、
陶器の器にしてみたり深いものから浅めの器にしてみたり
その子が好む器をさがしてみるのが良いと思います。
4.最後に
わんちゃんねこちゃんに多い尿石症では水を飲む
ことがとても大切です。水を飲まないと尿が濃くなり
結石ができやすくなります。
身体の健康を維持するためにも水はとても大切です。
ここまで飲水量が少ない場合のことをメインで
話してきましたが飲水量が増加している場合にも
考えられる病気はあります。
異常に水を飲んでいたり、水をあまり飲んで
いない様な時には、早めに動物病院へ行きましょう。
最近やっと暖かくなってきましたが、梅雨も始まり
寒い日もあるので人も体を壊しやすい時期かと思います。
わんちゃんねこちゃんはもちろん私たちも風邪には
気をつけて過ごしましょう。