みなさんこんにちは。看護師の廣畑です。
暖かくなってきたこの時期、マダニには特に気をつけなければいけません。
日本に分布するマダニのうち約20種類のマダニが犬に寄生します。
マダニは動物の体温、振動、二酸化炭素などを感知して
動物の体表に寄生します。
マダニが関わる病気には、バベシア病、ライム病、SFTS
(重症熱性血小板減少症)など様々な病気があり中には
動物だけではなく、人にも感染する怖い病気もあります。
その中でも、今日はSFTSという病気の話をしたいと思います。
1.SFTSとは?
SFTSはウイルス性の感染症で、マダニに寄生、
吸血されることで発症します。
犬、猫だけではなく人にも感染する病気で、最初に感染が
報告されたのは、2011年で比較的新しく、不明な部分が多い病気です。
日本での発生は西日本が中心で、人への感染はマダニの活動が
活発となる初夏から夏にかけて発生数は増えています。
2.症状
犬⇨元気食欲がなくなる、発熱、下痢など
犬では感染しても症状が見られないことは多くあります。
感染すると死に至ることもあります。
猫⇨元気食欲がなくなる、発熱、嘔吐など
猫は犬と比べると亡くなる可能性が高いです。
3.感染ルート
SFTSは図のような感染ルートがあります。
❶マダニ→動物
❷マダニ→人
❸動物→人
❹人→人
4.予防
動物への感染はマダニがいそうな場所を避けることや、
飲み薬やスポット剤などでの予防を行うことが大切です。
しかし、予防を行っているわんちゃんが感染した報告もされているので、
マダニがいそうな場所には入らないことが一番の予防となります。
人も、動物と同様でマダニのいそうな場所へは
なるべく入らないことやマダニがいそうな場所に入る時は、
長袖、長ズボンで肌の露出を控えるようにしましょう。
マダニの潜む場所は?
マダニは山や森など草が生い茂るような場所や、
河川敷や公園の草むらなどの身近な場所に潜んでいます。
もし、マダニがついていたら?
マダニには口器がついているため、無理にとってしまうと
皮膚に口器が残ってしまい、そこから炎症が
起きてしまうことがあります。
もしマダニが付いていても病院で取ってもらいましょう。
5.最後に
マダニの予防は1年間必要ですが、これからの時期には特に
注意して予防していきましょう。
また、最近どんどん暑くなっています。
散歩は涼しい時間に行くなど、熱中症には
十分注意してください!