みなさんこんにちは、スタッフの廣畑です。
12月に入り、ぐっと寒くなってきました。
院内にクリスマスツリーもかざり、
一気に冬が来た気がします🎄
この時期は犬猫も人も体調には充分気をつけたいですね。
今回は、寒くなったこの時期に増える、
猫の膀胱炎の話をしたいと思います。
猫の膀胱炎
猫に多い病気として、膀胱炎があります。
症状は、頻尿や血尿、トイレ以外の場所での排尿などがあります。
寒くなると飲水量が減り、排尿の回数が減ることで
膀胱炎になりやすくなります。
猫の膀胱炎は、菌が原因となって起こる細菌性膀胱炎と
ストレスが原因のひとつと言われる特発性膀胱炎、尿路結石などがあります。
猫の特発性膀胱炎は、比較的、若い時期に起こりやすく
再発をしやすいです。
症状が出ている場合、治療が必要なので、早めに病院に行く必要があります。
猫のトイレの環境
出来るだけストレスを軽減し、膀胱炎を防ぐ為にも
気をつけていただきたいのがトイレの環境です。
猫のトイレの環境といっても、トイレの数、形、砂、場所など
色々ありますがお家の子の好みに合わせて変える必要があります。
【トイレの数】
トイレの数は、飼育頭数+1 で設置することがオススメされています。
お家で飼っているのが1頭でも、トイレの数は
2個以上置くことをオススメします。
【トイレの形、大きさ】
トイレの形も、色々なものが売られていますが、
ドーム型のようなトイレで、隠れてできるものを好む子がいれば、
オープンになっている、動きやすいものを好む子もいます。
トイレの大きさとしては、猫の体長の1.5倍のサイズが好ましいです。
【トイレの砂】
トイレの砂は、鉱物系の粒の小さいものを好むと言われますが
砂の種類はたくさんあるので、どういったものをお家の子が
好むのかをみてみることが大切です。
【トイレを置く場所】
また、トイレの設置場所は暖かく、静かな場所に置きましょう。
膀胱炎は冬に増えると話しましたが、冬に多くなる理由として、
寒くなり、飲水量が減ることやトイレが寒いところにあると
動きたがらず、トイレを我慢して膀胱炎になることもあります。
なので、トイレを廊下など寒いところに置いている場合は、
出来るだけ暖かいところに置くなど工夫しましょう。
トイレを嫌がっているサイン
猫がトイレを嫌がっている場合、何かしらサインを
出していることがあります。
・トイレの縁に足をのせて排泄する
・排泄前、排泄後に砂を掘らない
・トイレの滞在時間が短いなどがあります。
その子の癖の場合もあるので、
そのサインをしている子が全てトイレを嫌がっているとは限りません。
トイレの環境を変える時の注意点
トイレの環境を変える時も注意することがいくつかあります。
砂や容器などを変えた時、それがストレスになり、膀胱炎に
なることがあります。
お家の子がトイレを好まず、粗相したり
トイレを我慢したりしている時には
環境を変えることをオススメしますが、
必要以上にトイレの環境を変えることは、ストレスになり
膀胱炎になることがあります。
特に、トイレの砂を変える時に、家にある全てのトイレの砂を
一気に変えるのではなく、1ヶ所だけ変えて、
問題なくトイレをするか、数日間は様子をみてから
完全に変えるようにしましょう。
飲水量を増やす為の工夫
飲水量が少ないと、膀胱炎になりやすくなります。
飲水量を増やすために飼い主さんが出来ることとして
次のような事があります。
①水飲み場を数ヶ所に分ける。
②水飲み場はトイレやエサ置き場とは離して置く。
③水入れはヒゲが食器に当たらない広い口のものを使う
④ 食器を好みのものに変える
⑤食器を清潔に保つ
⑥食事回数を増やす
⑦ウェットフードにしたり、ドライフードと
ウェットフードを混ぜてあげる
最後に
今回、冬に増える膀胱炎の話をしました。
膀胱炎は、状況によっては命に関わることもあるので、
症状が見られた際は、早めに病院に行きましょう。
また、お家の子がトイレを嫌がっているサインを
出していないかも見てみてください。
年末年始の、12/30〜1/3は休診になります。
フードや薬の注文もストップするので、必要な方は
お早めにご注文ください。