2月は逃げる

ケージの中にいる二匹の猫

みなさん、こんにちは。院長の諏訪です。
もう1月が終わって2月になりました。
 一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。
と言いますが、本当にその通りです。
時間はあっという間に過ぎていきますね。

年末年始があり、大寒波がきて、と、
バタバタとした1月で、多くの犬猫が体調をこわしたように感じました。
やはり環境の変化というものは大きなストレスをもたらすことを
再認識させられました。

雪が降っているすわ動物病院

執筆のお仕事

少し前に小動物腫瘍科専門誌である「VETERINARY ONCOLOGY」で
執筆のお仕事をさせていただきました。
急性骨髄性白血病 諏訪晃久今回は猫の「急性骨髄性白血病」と「骨髄異形成症候群」の治療プロトコルについて
お話を書かせていただきました。
かなり難しい分野で、非常に悩みました。
僕が一番勉強になったと思います。

急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群はあまり遭遇する機会の少ない疾患です。
そのため症例数も少なく、治療は試行錯誤になることが多いです。
今回の雑誌の内容が何か一つでも病気で困っている動物の力になれたら幸いです。

学会参加報告

1月28-29日は休診をいただきました。
みなさまにはご迷惑をおかけしました。
大阪で行われた、日本獣医がん学会に参加してきました!
今回のメインシンポジウムのテーマは、
「がん終末期のケア」でした。

獣医学、人医学の先生のご講演を聞かせていただき、
すごく考えさせられる内容でした。
個人的に印象深かったのは「緩和ケア」の位置づけです。
「緩和ケア」も「終末期のケア(ターミナルケア)」と
同じようなものと考えられる方も多いと思いますが、
少し意味合いが異なります。

「緩和ケア」はがん患者とその家族が、できるだけ
質の高い治療や療養生活を送れるように、
診断時からがんに対する治療とともに行われるべき
ものとされています。
苦痛を取り除きながら、がん治療も並行するということです。

「終末期医療」というと、がんに対する治療ができなくなった場合に
行われる治療や看護のことをさします。
どちらの治療もがんの治療には、非常に重要なものです。
今回学んだことを普段の診察に活かせるよう、
精進していきます。

また、今回は教育講演のお仕事もさせていただきました。
診断学総論 諏訪晃久90分、「診断学総論」についてお話しさせていただきました。
なかなか90分話す機会は少ないですので、とても貴重な経験をさせていただきました。

愛玩動物看護師国家試験

多くのメディアでも取り上げられているようですが、
新たな国家資格が誕生します。
それが「愛玩動物看護師」です。
動物病院の在り方が大きく変わっていくのではないかと
予想しています。
このことについては改めてブログに書こうと思っています。

2月19日に第一回目の国家試験があるため、当院は臨時休診となります。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

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