爪とぎの役割

みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。

梅雨に入り、パッとしない天気が続いていますね☔️

この梅雨の時期は子猫を保護したという方が

多く来院されます。

メス猫は春〜夏前くらいに発情期を迎え

後尾・妊娠・出産をします。

梅雨の時期は出産するメス猫が多い事と雨や

台風などの影響で親とはぐれてしまう子猫が多いんです。

保護した事をきっかけに今年から猫を飼い始めた

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日はそんな、今年から猫を飼い始めた方も

すでに猫を飼っている方にも知ってほしい

猫の爪とぎについてお話しします。

爪とぎの役割

猫が爪とぎをするのにはいくつか理由があります。

【爪のケア】

猫の爪は玉ねぎのように何層にも重なっており、

爪とぎをして古い爪を剥がし、鋭く尖った

新しい爪を露出させています。

獲物を狩る時の武器として使ったり、高い所へ登る

際に鋭く尖った爪が役に立ちます。

【マーキング】

マーキングと聞くと糞尿のイメージがありますが、

猫にとっては爪とぎもマーキングの役割があります。

猫の肉球には「臭腺」と言われる独特な匂いを出す

腺があります。

猫は爪とぎをすることでその場所に自分の匂いを

付け、マーキングをしているのです。

【ストレス解消】

犬猫は喋らないので、なかなかストレスを感じて

いるのかどうかという判断は難しいのですが、

ストレス解消でも爪とぎを行うと言われています。

逆に、思うように爪とぎができない事でストレスを

感じてしまうことも…

猫を飼い始めたら爪とぎを置いてあげる、また古く

なったら新しいものに交換してあげてください。

爪とぎで爪は短くならない!

「爪とぎをしているけど、すぐ爪が伸びて痛いんです…」

とご相談を受ける事があります。

先ほどの【爪のケア】でもお話ししたように、

猫の爪は玉ねぎのように何層にも重なっており、

爪とぎをして古い爪を剥がし、鋭く尖った新しい

爪を露出させています。

つまり、爪とぎをすることで爪が短くなる訳では

ないのです。

そのため、爪とぎをしていても最低でも月に1回の

爪切りが必要になります。

爪が長いと、伸びた爪が肉球に刺さってしまったり、

カーペットやカーテン、ソファなどに爪をひっかけ

折れてしまいます。

実際に病院でも、肉球から血が出ていると言って

来院され、爪が肉球に刺さっているケースは多々あります。

爪とぎをしていても月に1回程度の爪切りを行って

あげましょう。

爪でわかる健康状態

上記でもあったように爪とぎは爪を鋭くさせるため、

爪とぎが出来ていない猫の爪は太くなります。

↓爪とぎがが出来ていない爪

↓爪とぎが出来ている爪

爪が太くなったからといって体に害がある訳では

ありませんが、新しい爪とぎを置いているのにも

関わらず爪が太い場合、高齢などにより関節が

痛くて爪とぎができていない場合があります。

爪とぎをしたいのに、関節が痛くて爪がとげない…

という猫からのサインかもしれません。

高齢による関節の痛みの場合、サプリメントなどを

使用することで和らぐことがあります。

一度お家の子の爪もチェックしてみてください!

PAGE TOP