マダニの予防してますか?

みなさん、こんにちは看護師の廣畑です。

あっという間に、今年も半分が終わりましたね。

最近は雨続きで、外に出るのも嫌になります。

 

今回は、この時期に特に注意が必要な

マダニの話をしたいと思います。

マダニって?

マダニは、約3ミリ程度の茶褐色〜黒色の虫です。

動物の体温や振動などを感知して、体表に寄生します。

生涯に3回吸血し、2回脱皮します。

吸血すると、25ミリ位まで、大きくなることがあります。

マダニは、動物も人も関わる、様々な病気を媒介します。

マダニの活動

マダニは暖かい時期の、春〜秋に活発に活動します。

マダニは、山や公園などの木や草が生い茂った場所

よく潜んでいて、お散歩コースの草むらなど

身近な場所にも生息しています。

マダニの媒介する病気①

マダニの媒介する病気の一つ目は、

バベシア症です。

バベシア症は犬が感染する病気で、

感染すると、重度の貧血が起こります。

マダニが犬に寄生し、吸血する際に、感染します。

症状は、

食欲不振

元気消失

尿が濃くなる

などがあります。

バベシア症は、治療が遅れてしまうと

亡くなることがあるような怖い病気です。

マダニの媒介する病気②

マダニの媒介する病気の二つ目は、

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。

この病気は人獣共通感染症の一つで

人も犬猫もかかる病気です。

感染経路の図↓

感染経路は、

マダニ→犬、猫、人だけでなく

犬猫⇄人  

人⇄人

での感染をします。

犬猫から人への感染は、SFTSに感染した犬猫に噛まれたり、

体液、血液を触れることにより、感染します。

SFTSは、人だと致死率が約30%、犬は約40%、

猫は約60%と言われています。

また、犬より猫の方が発生数が多いです。

症状は、

食欲不振

元気消失

発熱

嘔吐

などが見られます。

犬は無症状のことが多いですが、

発症すると上記の症状が見られます。

発生地域にも特徴があり、西日本の方で多く感染の報告があります。

福岡県でも、感染の報告があるので十分注意が必要です。

マダニの予防

マダニは、定期的な駆虫薬の投与で予防できます。

犬用の駆虫薬だと

・おやつ、錠剤タイプの飲み薬

・皮膚につけるタイプのお薬

があります。

猫用の駆虫薬は

・皮膚につけるタイプのお薬

が主になります。

それぞれの薬で、1ヶ月に1回の投薬

3〜4ヶ月に1回の投薬のものがあります。

お家の子に合わせて、駆虫薬を選んでみてください。

 

ノミやマダニは、年中通して予防することをオススメしていますが

特に、夏場のノミダニの活発になる時期、

アウトドアに出かける時はしっかり予防しましょう。

マダニが皮膚に付いていたら?

マダニが皮膚に付いている時に、

無理に引っ張って取ったり、潰したりしてはいけません。

間違えた取り方をすると、皮膚に炎症が起きてしまうことがあります。

できるだけ、病院を受診するようにしましょう。

夏場の散歩、お出かけの後は?

犬猫は、私達と違って、毛に覆われているので

パッと見て、マダニがついていても気づきにくいです。

夏場は特に、散歩やお出かけの後、

体にマダニがついていないか、確認してみてください。

特に、手足、お尻周り、頭、耳の周りを注意して見てみてください。

最後に

今回はマダニの話でしたが、

マダニだけでなく、ノミやフィラリアも

定期的な予防薬の投与で、病気を防いだり、

感染リスク減らしたり、することができます。

この時期は特に、予防をしっかり行いましょう。

 

【第2駐車場のお知らせ】

この度、すわ動物病院の第2駐車場が完成しました。

現在の病院前の5台とは別にさらに5台停めることができるようになります。

是非ご利用ください。

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