みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。
毎日毎日暑い日が続いていますね🥵
お散歩の時やお出かけの際は人も犬も熱中症に
お気をつけください。
犬は人と違い全身で汗をかくことが出来ず体温調節が
うまく出来ないため熱中症になりやすいです。
人よりも暑いんだという感覚で散歩・お出かけに
行かれてください。
今日は、このお盆の時期にとても注意してほしい
「ユリ中毒」についてお話しします。
ユリ中毒とは
ユリには、花びら・葉・茎・根・花粉にも毒性があります。
しかし現在のところ、ユリに含まれる有毒成分は
詳しくは分かっていません。
ユリ全てに毒性があるため、ユリの花を食べてしまった
だけでなく葉を舐めた、花瓶の水を飲んでしまった
だけでも中毒となります。
ユリ中毒の症状
ユリ中毒は急性の腎不全が起きます。
ユリの毒を接種して数時間後の初期症状としては、
元気消失・涎が多くなる・嘔吐・食欲不振が起こります。
その後、1~2日で腎臓が全く機能しなくなり次第に
尿量が減り、無尿になります。
腎臓という臓器は1度悪くなると、元の正常な腎臓に
戻ることはありません。
そのため、腎臓が機能せず尿から体の毒素が排出できなく
なる事で全身に毒素がまわり、尿毒症を引き起こします。
尿毒症になると痙攣を起こす事もあり、最終的に死に至ります。
ユリ中毒の恐ろしさ
前述したように、ユリは他の観葉植物とは違い
食べて飲み込むだけでなく花や葉を舐めてしまう、
花瓶の水を飲んでしまっただけでも中毒となってしまいます。
また、この時期になるとお盆の期間にお供物として
ユリの花を置いていたり、道端にもはえているため
散歩中に茂みに入った際に飼い主様が気づかない間に
食べたり舐めてしまう危険性があります。
身近な花なのに犬猫にとっては猛毒なんです。
最後に
ユリ中毒は数日で亡くなってしまうケースも少なくありません。
特に猫は観葉植物に興味を持ちやすく犬よりも家の中での
行動範囲も広いためユリ中毒になりやすいです。
重篤な症状に陥るのも猫の方が多いです。
猫だけに限らずユリを口にしてしまった可能性が少しでもあれば
待たずに、早めに動物病院へ受診してください。