みなさん、こんにちは。看護師の鈴木です。
日中はまだまだ暖かいですが、
朝晩が冷え込むようになりました。
季節の変わり目は、人と同じように
犬・猫も何かと体調を崩しがちです。
体も小さく、言葉の話せない動物ではいかに早く
体調の変化に気づくかが大切になってきます。
外も涼しくなってきて、外出する機会も
増えてきたこの時期に
動物病院で健康診断を受けませんか?☺️
健康診断の重要性
ある検査会社の調査によると、健康診断を
受診した子で約70%もの犬・猫で参考基準範囲外の
項目が1つでもみつかったという報告があります。
「今特に何も症状がないから」
「うちの子は元気だし」健康診断は必要ない
と思われる方もいるかと思います。
しかし、健康な時にこそ検査を受けて
いただきたいです。
健康な時の数値を知っておくと、
体調が悪くなり検査をした時にどのくらい数値が
増減したのか、どのくらいのペースで
悪くなっていったのかが分かる様になります。
健康診断を受けて、その子の状態を知っておくこと
は病気の早期発見・早期治療
だけでなく、病気になった際、原因や経過を
探るときに照らし合わせることが出来ます。
健康診断の頻度
健康診断の回数は、目安として
1歳未満→必要に応じて
1〜7歳→1〜2回/年
7歳以上→2回/年(必要に応じて追加で各検査)
健康診断の項目
当院で行う健康診断の項目は大きく分けて4つ
・血液検査
・尿検査
・レントゲン検査
・エコー検査
があります。
どの項目を見るかはその子の年齢や既往歴などで
選び、目安として7歳以上の子は、血液検査だけで
なく画像検査(レントゲン・エコー検査)も
してあげると、より良いと思います。
当院の秋の健康診断は4つのコースで行います。
猫こそ健康診断を!
猫の受診数は犬に比べて、はるかに少ないことを
ご存知ですか?
「動物病院は怖がるから…」
「猫にとってストレスだから…」と動物病院を
敬遠する飼い主様は多いです。
猫はとても繊細な動物です、
そのお気持ち痛いほど良くわかります…
しかし、猫は泌尿器系の病気にとてもなりやすく
約1/3の子が慢性腎疾患になると言われています。
そのうえ、猫は犬以上に体調が悪いのを隠します。
猫の3大疾患である腎臓病・糖尿病・尿路結石は
尿検査や血液検査で発見することが出来ます。
病院に連れてくるときのアドバイスとして
猫は、習性的に暗くて狭い場所が落ち着きます。
そのため洗濯ネットに入れてあげると、猫にとって
ちょうど良い狭さで落ち着ける空間となり、
洗濯ネットに入れてケージに入れてあげる事で、
来院時のストレスを減らすことが出来ます。
プラスで、ケージにタオルや毛布等をかけて
あげるとさらに良いでしょう。
最後に
一般社団法人日本ペットフード協会が発表した
「令和2年 全国犬猫飼育実績調査」によると
犬の平均寿命は14.48歳、猫の平均寿命は
15.45歳でした。
犬猫も人と同じように、年齢を重ねるにつれて
体の各臓器の余力も無くなってきます。
寿命が伸びてきた分、病気になる犬猫も
増えてくるという事です。
健康診断は病気の早期発見・早期治療だけでなく、
病気になった際には進行度合いを判断して
治療方針を決めていくこともできます。
「健康診断はしたほうが良いとは思っているけど…」
と心に引っかかったまま受診できていない方も
この機会に健康診断を受けてみませんか?☺️