犬、猫の肛門腺のこと

みなさん、こんにちは。看護師の廣畑です。

まだまだ暑い日もありますが、少しずつ涼しくなってきて

過ごしやすくなりましたね🍂

今日は猫の飼い主さんはあまり聞き馴染みが

ないかもしれませんが、

肛門腺のことについてお話したいと思います。

肛門腺とは?

肛門腺は肛門の周りにある分泌腺で、

匂いのきつい分泌液が出てきます。

その分泌液が肛門嚢という、肛門の左右斜め下辺りにある

袋のようなところに溜められます。

肛門嚢は肛門を中心に見て、

下の画像の黄色い丸の位置の4時と8時の辺りあります。

肛門腺から出てくる分泌液は、大型犬や猫は

排便時に便と一緒に排泄される子がほとんどなのですが、

小型犬の子達や生まれつき出にくい子

その分泌液が溜まりやすく定期的に肛門線絞りをして

出してあげなければいけません。

大型犬や猫でも溜まりやすい子は定期的に出す必要があります。

この分泌液は恐怖を感じた時や興奮した時にも

出てくることがあります。

また、分泌液が溜まりすぎると、

炎症を起こして酷い時には肛門嚢が破裂し

肛門の周りに穴が開くことがあります。

その為、定期的なお手入れが必要になります。

 

肛門腺のお手入れ

トリミングサロンなどで定期的にシャンプーなどしている子は

その時に、肛門腺絞りもしてもらうことが多いと思います。

お家で肛門腺のお手入れをする場合は

月に1回程度絞ることをおすすめします。

肛門腺が溜まるのも個体差があるので、

その子その子に合わせた頻度で

絞ってあげるといいと思います。

肛門腺が溜まっている時には

・お尻を床に擦り付ける

・肛門周りを気にしてよく舐める

などの仕草がみられます。

その仕草がみられた時には、

早めに絞って出すようにしましょう。

最後に肛門腺絞りのやり方を説明します。

 

《肛門腺の絞り方》

①尻尾の根元をもって、肛門が見えるように上にあげる

②肛門を中心に見て 4時と8時の位置に指を添えて

 手で押し上げるように絞る。

 

この時に爪を立てないように気をつけてください。

 

絞るときにお尻まわりが汚れてしまっても、洗い流せるように

シャンプーの時に絞ることをおすすめします!

肛門腺絞りは、簡単に肛門腺の液が出る子がいれば

なかなか出すのが難しい子がいるので

お家での肛門腺絞りが難しい時は無理をせず、

病院やトリミングサロンでケアするようにしましょう。

 

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