クリスマスの花、ポインセチア中毒

みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。

12月も半ばになり、今年もあと少しで終わろうとしています。

今年は梅雨が長かったせいか、夏をあまり感じずに

秋冬になった気がします。

クリスマスを来週に控え、すっかり街もクリスマスムード

になりました🎅

ご自宅も飾り付けをしている方も多いのではないでしょうか。

このクリスマスシーズンに気をつけて欲しいのが

観葉植物のポインセチアです。

12月にかけて葉が赤やピンク白に色づくため

クリスマスの植物として有名です。

しかし、ポインセチアの葉や樹液には犬猫にとって

中毒となる成分が含まれています。

ポインセチアに含まれる中毒成分

ポインセチアの葉と樹液には、ホルボールエステル類という

有毒成分が含まれています。

ホルボールエステル類は主にトウダイグサ科や

ジンチョウゲ科の植物で見られます。

ポインセチアはトウダイグサ科に含まれます。

ポインセチア中毒の症状

犬猫での主な症状は下痢や嘔吐です。

他にも犬猫が樹液に触れると、発赤・かゆみ・腫れなどの

皮膚炎を起こします。

特に小型犬や猫は体が小さいため、人からしたら少量で

あっても症状が出ることがあるため注意が必要です。

もしも食べてしまったら…

症状は摂取した有毒成分の量や犬猫の体質によって

出るまでの時間や重症度が変わります。

もしも犬猫が食べてしまった場合にはすぐに動物病院へ

受診してください。

その際、どれくらいの量を食べてしまったのか

(例えば食べてしまった葉の残りを持参する、

一枚の葉の大きさなど…)が分かるとその後の治療を

スムーズに行うことができます。

予防

ポインセチア以外にも私たちにとって身近な植物のなかで

犬猫にとっては中毒になってしまう植物は他にも多くあります。

そのため、好奇心で何でもすぐに口にしてしまったり

触ってしまう場合には

手の届く範囲に植物を置かないようにするなどの配慮が

1番の予防になります。

また散歩中に色々なものを口にする癖のある子は散歩を

する時には充分注意したり、お庭に様々な植物がある

ご家庭では囲いをしたり、場合によっては除去したり

工夫をしましょう。

最後にもう一つ…

植物ではなく最後にもう一つだけクリスマスの時期に

気をつけて欲しいのが鶏の骨です。

鶏の骨は、縦に裂ける性質があります。

そのため噛んだ時に先端が鋭利になり

食道や胃に刺さる危険性がとても高くなります。

吐かせる処置をするのも刺さる危険性があるため難しく

場合によっては開腹し外科的に直接胃を開けて取り出さ

ないといけなくなります。

目を離したすきに…とならない様に注意しましょう。

体調が悪ければ早めの受診を

すわ動物病院は12/31(金)〜01/04(火)まで

年末年始のため休診となります。

また、年末年始に差し掛かると薬やフードの注文も

ストップします。

体調が悪かったり、飲み薬やフードの注文は早めの

ご来院ご連絡をお願いいたします。

PAGE TOP