こんにちは、看護師の廣畑です。
だいぶ暖かくなってきて、散歩日和な日が多くなってきました。
つい最近、正月だった気がするのですが、
あっという間に3月ですね🌸
今回は、犬の耳トラブルのサインについて話したいと思います。
耳のトラブルで、よく知られているのは外耳炎や内耳炎だと思います。
動物病院にも、外耳炎を理由に来院される方はとても多いです。
内耳炎は、中耳炎が悪化した結果起こると考えられていて
この中耳炎自体も、多くは外耳炎から起こります。
犬の外耳炎の主な原因は、
・アレルギー性皮膚炎によるもの
・耳の中の異物(毛、砂、植物など)
・耳ダニの寄生
・細菌感染
など様々です。
垂れ耳の子や犬種的に、生まれつき外耳道が狭い子や
耳垢腺が多い子は他の子に比べると外耳炎になりやすいです。
また、冬場より春〜夏場の暖かい時期の方が外耳炎は多くなります。
多くなる理由は、気温や湿度が上がり蒸れやすくなる為です。
犬猫は喋れないので、パッと見、普段通りに見えても、
実は耳が痒かったり、痛いと思っているかもしれません。
なので、何かしらのサインを見つけて、
早めに気づいてあげることが大切です。
外耳炎のサイン
①頭をふる
耳垢が溜まっていると気にして、頭を振ることがあります。
②耳を触られるのを嫌がる
耳の中が炎症を起こしていると痛がり、触られるのを
嫌がることがあります。
③耳を擦り付ける
カーペットや床、家具に耳を擦りつける様な仕草です。
④耳が臭くなる
いつもとは違う匂いがする時にも、耳に何かしらのトラブルが
起きているかもしれません。
特に、マラセチアという菌が増殖している場合には、
マラセチア特有の独特な匂いがします。
⑤耳を掻く
内耳炎が起きている場合にも、
外耳炎のサインと同じような行動や症状が出ることが多いです。
その他にも内耳炎の時には、次のような症状が出ることがあります。
【内耳炎の時の症状】
①斜頸
頭を傾けるような症状
②眼振
眼球がふらふらと揺れる症状
③足がふらつく、もつれる
④嘔吐
などがあります。
上記症状が出ていても、必ずしも内耳炎の症状とは限らないので、
気づいた時には、早めに病院に行きましょう。
お家での耳のお手入れのこと
お家の子の耳が汚れていると、耳掃除をしたくなりますが、
耳掃除をしようとして、綿棒などを使うと
耳垢を逆に奥に押し込んでしまい、悪化の原因にもなるので
できるだけ使わないようにしましょう。
お家で耳掃除をするとしても、最低限見えている汚れを
優しく拭き取るくらいにしましょう。
耳が汚れている時や、定期的な耳掃除をする時は、
動物病院やペットサロンでしてもらうようにしましょう。
外耳炎は、様々な理由から起こるので、完全な予防ができませんが
早めに治療することで、悪化を防ぐことができます。
外耳炎のサインのような、いつもと違う行動が見られたら、
早めに動物病院を受診しましょう。