みなさんこんにちは、スタッフの廣畑です。
4月に入り、日中は暖かくなりましたが、朝晩は寒い日もあるので
風邪をひかないよう注意しないといけないですね。
今回は、犬猫の歯について話したいと思います。
犬猫の歯の本数は?
みなさんは、犬猫の歯が何本あるか知っていますか?
犬の歯は、乳歯は28本、永久歯が42本です。
猫は乳歯が26本、永久歯が30本です。
猫は乳歯から永久歯に生えかわる際、4本しか増えないのに対して
犬は14本も多くなります。
犬猫の歯の生えかわり
犬猫は人と同じように、乳歯から永久歯に生えかわります。
犬は、大体3ヶ月齢頃から乳歯が抜けて
7ヶ月齢頃には永久歯が生えそろいます。
猫は3、4ヶ月齢頃から乳歯が抜けはじめて、
6ヶ月齢頃には永久歯が生えそろいます。
乳歯は、おもちゃで遊んでいる時や
食事中に抜けることが多いです。
食事中に抜けた乳歯は、ほとんど子がそのまま飲み込みます。
飲み込んでも、特に問題はなく、便と一緒に排泄されます。
また、抜けないといけないはずの乳歯が抜けず、
成長してしまう事が小型犬の子は多いです。
そのままにしておくと、噛み合わせが悪くなったり
歯垢、歯石がつきやすくなったりします。
その為、抜歯を行う必要があります。
犬猫の歯周病
人は歯というと虫歯が多いイメージですが、
犬猫は虫歯になることは少なく、歯周病がとても多いです。
3歳以上の子の8割は歯周病と言われるくらい
動物病院でよくみる病気です。
食事などで付いた汚れを、歯垢といいますが
歯垢には細菌が多く含まれています。
その歯垢をそのままにしておくと、カルシウムや
リンなどによって石灰化し歯石になります。
歯石の表面はボコボコしているので、
より歯垢が溜まりやすくなります。
それにより、どんどん口の中に細菌が増えて
歯肉炎、歯周炎が起きます。
それを全て合わせて、歯周病と言います。
歯周病が進行すると歯茎が後退して、
最終的には歯が抜けてしまいます。
また、口だけの問題ではなく、心臓、肺、腎臓など
全身に悪影響を起こします。
歯周病の症状
歯周病の症状として、
・歯石がついている
・歯肉が赤く腫れている
・硬いものを嫌がる
・口臭がきつくなる
・よだれが多い
・口を痛がる
などがあります。
⬇️歯石がついて、歯肉の腫れている状態
歯周病を予防する為には?
歯周病を予防する為には、日々のデンタルケアが大切です。
ついてしまった歯石に関しては、麻酔下での
歯石除去を行わなければいけません。
歯石を付かないようにする為には、歯磨きが1番の予防になります。
犬猫の歯についた歯垢は、3日〜5日で歯石になります。
なので、毎日のケアが難しくても、最低3日〜5日に1回
デンタルケアを行いましょう。
デンタルケアを行う際、歯ブラシでの歯磨きが難しければ
ガーゼや専用のデンタルシートを用いて行いましょう。
ガーゼなどの歯磨きも嫌がり、口を触るのも難しい場合は
口を触る練習からはじめましょう。
また、デンタルシート以外にも、デンタルジェルや
デンタルガムなどもあるので
上手く使用しながらデンタルケアをしましょう。
⬇️当院で取り扱っているデンタルケアグッズです
最後に
当院では現在、4月〜6月の期間中に歯石除去の手術を行った方に
デンタルブラシのプレゼントをしています。
フィラリア予防などで来院される機会に、お家の子の歯の状態や、
歯磨きのことなどお気軽にご相談ください。