防水スプレーによる中毒・呼吸困難

みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。

長かった夏も終わり、やっと過ごしやすい

季節になりました。

外に出ると、どこからかほんのり金木犀の香りが

してきて今年ももうこの季節が来たのか…

と少し寂しさも感じます😌

今日は防水スプレーの危険性についてお話しします。

防水スプレーは中毒・呼吸困難の危険が

防止・撥水スプレーは一度に大量に噴霧して使用

されれることが多いかつ、

噴霧する時間が長いため吸い込みやすく取り扱い

には注意が必要です。

防水・撥水スプレーに含まれる溶剤や撥水性樹脂には

神経系中毒となる成分や呼吸器疾患を起こす成分が

含まれています。

防止・撥水スプレーを使用する物としては、

靴や鞄、雨具やウィンタースポーツ用品などが

多いかと思います。

それらにスプレーをかける際、床や地面に置いて

スプレーを使用する事が多いのではないでしょうか。

防水・撥水スプレーによる中毒・呼吸困難は

犬猫だけでなく人でも起こります。

しかし、犬猫は私たち人間よりも低い位置で生活を

しているため吸い込みやすく私たち人間よりも

注意が必要です。

症状

溶剤による頭痛やめまいなどの神経系中毒症状と

ともに撥水性樹脂を含んだ噴霧粒子による呼吸困難

や咳などの呼吸器系中毒症状が起きます。

呼吸器系中毒が悪化すると、肺炎や肺水腫などを

起こし死に至る危険もあります。

肺炎や肺水腫を起こすと、24時間、酸素室での

入院管理が必要とされます。

撥水剤を含む他のスプレーにも注意を

呼吸器系中毒症状を起こす原因となる成分は、

撥水剤として含まれているフッ素樹脂や

シリコーン樹脂、シリコーンオイルなどです。

これらの成分は防水・撥水スプレーだけでなく

艶出しや潤滑を目的として家具や家電、

車やバイク・自転車などに使うスプレーにも含まれています。

そのため、これらのスプレーを使用する際も注意が

必要です。

予防方法

防水・撥水スプレーによる中毒・呼吸困難を

予防するにはスプレーに記載されている使用方法を

正しく守る事が1番の予防になります。

・必ず屋外で使用する

・閉鎖空間、密室で使用しない

・使用する際は犬や猫を近づけない

・噴霧後は乾くまで犬や猫を近づけない

・風向きに注意する(屋外で使用していても風向きによって室内に入り込む危険があります)

・犬や猫の手の届くところに置かない

防ぐことができる事故

防水・撥水スプレーによる事故は人側の管理で

防ぐことのできる事故です。

スプレーが犬猫にとって危険であるという

認識さえあれば、正しい使い方や予防方法は

難しいものではありません。

先ほどもお伝えしましたが、防水・撥水スプレー

による中毒・呼吸困難は人でも起こりえます。

しかし、体の大きさを考えると人よりも犬猫の方が

少量の噴霧量で中毒・呼吸困難が起こってしまう

ことは容易に把握できます。

「これくらいなら大丈夫だろう」ではなく

細心の注意をはらってご使用ください。

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