狂犬病予防のあれこれ

みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。

ついこの間年が明けたと思ったら、

もう3月になりました。

特に2月は毎年あっという間に過ぎてしまいます。

今日は、年度始まりに毎年接種が開始する

狂犬病予防についてお話しします。

狂犬病とは

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物に

噛まれることで感染する人獣共通感染症です。

世界では年間5万人以上が死亡しており、

発症するとほぼ100%死亡します。

狂犬病は日本では犬のみ予防接種が義務付けられて

いるため、犬の病気のイメージが強いですが

ほとんど全ての哺乳類から感染する病気です。

症状

人では、発熱・頭痛・全身倦怠や嘔吐などを起こします。

発症後は液体を飲もうとすると筋肉が痙攣するため

水を恐れるようになり(恐水症)

やがて、昏睡状態となり呼吸が麻痺し死亡します。

動物では、食欲不振・異常な行動・狂乱状態となり

攻撃的になります。

その後、筋肉の麻痺・昏睡状態となり死亡します。

日本は清浄国だが…

現在日本は狂犬病の清浄国であり国内での発症は

ありません。

しかし、世界に目を向けるとアフリカ、アジア、

中南米のほとんどの地域で流行しています。

↓厚生労働省 狂犬病の発生状況↓

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/pdf/03.pdf

犬での狂犬病予防接種は法律で義務付けられています

狂犬病予防法5条に基づき犬の所有者はその犬について、

市町村への犬の登録と年に1回の予防接種が

義務付けられています。

登録がされていない犬や狂犬病の予防接種を

受けていない犬は、

捕獲・抑留また20万円以下の罰金の対象となります。

狂犬病予防接種はどこで受けるの?

狂犬病予防接種は主に2つの接種方法があります。

一つは自治体で行われている集合注射、

もう一つは動物病院での接種です。

どちらを受けるかは、飼い主様の判断により

選択することができます。

最後に

春は狂犬病予防が始まったり、フィラリア予防が

始まったりと予防が多く、いつどの予防をしたら

いいか分からなくなりがちです。

犬に必要な予防は4つ

・ノミダニ予防:1年中

・フィラリア予防:福岡県では5月から12月もしくは1年中

・混合ワクチン接種:1年に1回

・狂犬病予防接種(義務):1年に1回

猫に必要な予防は3つ

・ノミダニ予防:1年中

・フィラリア予防:福岡県では5月から12月もしくは1年中

・混合ワクチン接種:1年に1回

この機会に、おうちの子の予防スケジュールを

確認してみてください!

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