みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。
4月にも関わらず日中が夏日となる日もあり、
今年の夏はどれほど暑いんだろうと思うと恐ろしいです。
今日はフィラリア予防期間についてお話しします。
フィラリア症とは
フィラリア症とは正式には「犬糸状虫症」といい、
蚊が媒介する病気です。
犬糸状虫(フィラリア)が寄生している動物の血を蚊が吸い、
その蚊が別の動物を吸血する際にうつします。
福岡県 フィラリア予防期間
福岡県ではフィラリア予防期間は5月〜12月までの
8ヶ月間の予防が推奨されています。
フィラリア予防期間の考え方としては
蚊が出始めた1ヶ月後〜蚊が出終わった1ヶ月後までです。
フィラリア予防期間の決め方
フィラリア予防期間は
蚊が出始めた1ヶ月後〜蚊が出終わった1ヶ月後まで
という考え方を元に日本犬糸状虫症研究会が提唱する
HDU(Heartworm Development heat Unit)を算出し
決めていきます。
【HDU(Heartworm Development heat Unit)とは】
フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリアの幼虫
(ミクロフィラリア)が成熟するために必要な積算温度の単位。
【HDU(Heartworm Development heat Unit) の算出方法】
「1日HDU」=1日の平均気温-14(臨界温度)
※平均気温=(最高気温+最低気温)÷2
※感染開始=1日HDUを加算して130を越えた日
※感染終了=直近30日の合計HDUが130を切った時点(HDUがマイナスの時は0として計算する)
各地域でのフィラリア予防期間
物産アニマルヘルス株式会社 疾病解説シリーズより
HDU概念に基づいて算出された
各都道府県別のフィラリア予防期間の目安が見ることができます。
https://filaria.jp/html/hdu/index.html
生活環境に応じて予防を
ここまで、フィラリア予防期間についてお話ししてきましたが、
HDUを算出し決められたフィラリア予防期間も
あくまで目安となります。
同じ福岡県にお住まいでも都心部にお住まいの方、
山沿いにお住まいの方、海沿いにお住まいの方など
生活環境は様々です。
また、近年は年々気温が上昇しており以前よりも冬・春の
気温が高くなっています。
その分、蚊の発生時期も早まっていると思われます。
必ずしも福岡県に住んでいるから5月からじゃないと
フィラリア予防を始めれらないわけではありません。
蚊が多く発生する環境にお住まいの方は4月からの予防
もしくは一年中の予防もご検討ください。
フィラリア症は、予防薬で防げる病気です。
適切な予防期間、投薬で愛犬愛猫の命を守りましょう。