ワクチンアレルギーとアナフィラキシーショック

林の中の道

みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。

春のこの時期は狂犬病予防注射やフィラリア予防

などが始まり予防注射を打つ機会も

多いのではないでしょうか?

今日は、犬猫のワクチンにおける

ワクチンアレルギーとアナフィラキシーショック

についてお話しします。

アナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーショックとは、

外から接種・侵入した原因物質に

体が激しく反応し、全身性に過剰な

アレルギー反応が起こった状態です。

 

アレルギーとアナフィラキシーショックの違い

一概にアナフィラキシーショックといっても

軽度なものから、重度なものまで症状は様々です。

軽度のワクチンアレルギーの症状 中程度のワクチンアレルギーの症状 重度のワクチンアレルギーの症状

症状が軽度なものは、ワクチンを接種したことで

おこる「急性のアレルギー」に分類され、

症状が中程度〜重度なものが「アナフィラキシー」

に分類されます。

「アナフィラキシー」は多くの場合

接種後30分以内に症状が出ます。

ワクチンの副作用

犬猫ともに混合ワクチンの場合、年齢・接種回数に

関係なくワクチンに対する副作用が

出る場合があります。

主に…

・接種後1〜2日元気食欲がなくなる。

・接種部位を痛がる。

などの症状が現れます。

ワクチンを接種した事により体の中の抗体が

動くことで出る反応です。

この場合、1〜2日で症状は治ることが多いため

様子を診てあげてください。

・顔が腫れる

・身体中を痒がる

などの急性のアレルギー症状が出た場合、

すぐに動物病院へ行きましょう。

アレルギー・アナフィラキシー

への対応

命に関わるアナフィラキシーの症状は

接種後30分以内に出ることが多いため

ワクチン接種後30分は動物病院内

もしくは病院付近で

様子を診てあげることをおすすめします。

また、今までにワクチン接種でアレルギー反応や

アナフィラキシー症状が

出たことがある場合は「ワクチン抗体価検査」で

ワクチンの抗体価をみる方法もあります。

ワクチン接種の必要性

ワクチンに対するアレルギーやアナフィラキシー

の話をするとどうしてもワクチン接種に対して

抵抗を持つ方もおられるかと思います。

しかし、混合ワクチンで予防できる病気は

「重症化しやすい病気」・「致死率の高い病気」

です。

愛犬・愛猫をワクチン接種で病気から守り、

病気にかかるリスクを減らす、

また、他のワンちゃんやネコちゃんに

病気をうつさないためにもワクチン接種は

重要であると考えます。

最後に

今回のブログを通して

・接種後30分ほどは待合室で様子を見る・

病院の近くで様子を見る

・ワクチンアレルギー・アナフィラキシーは

どんな症状がでるのか

・どの様な症状が出たら危険なのか

だけでも知っておくと、

ワクチンアレルギー・アナフィラキシーに対して

迅速に対応できるのではないでしょうか。

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