写真で見る猫の爪切り

みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。

これは先月の12月のクリスマス終わりに、スタッフ全員で

クリスマスの片付けをしていた時の写真です。

私たちがツリーを片付けていると、あずきが物珍しそうに

こっちを見ていました笑

鼻を真っ赤にし、「にゃんだこれ……。見たい…けど怖い…」

感情が丸出しな1枚です😂

うちの猫たちはかなり表情が豊かです😌笑

今日は猫の爪切りについてお話しします。

爪とぎで爪は短くならない!

猫が爪をとぐ1番の目的は爪を鋭く尖らせておくためです。

猫は元々狩をする生き物なのでその際に武器として尖らせています。

猫の爪は私たち人間とは構造が全く異なり玉ねぎのように

何層にも重なっています。

そのため、爪とぎをすることで外側の古い爪を落として

中の新しい鋭い爪を露出させているのです。

他にも爪とぎにはマーキングのような役割も果たしていますが

私たちがヤスリで爪をヤスる様に爪とぎでは爪は短くはなりません。

実際に動物病院では、爪を切っていない/爪が伸びている猫が

爪が折れてしまい来院される方は少なくありません。

カーペットやソファー、毛布・布団やカーテンなどに

ふとした拍子に爪が引っかかり折れてしまいます。

そのため、猫でも爪切りは必要なのです。

どこを切ったらいいの?血が出そうで怖い…

猫の爪は前足は左右5本ずつ、後脚は左右4本ずつあります。

前足は4本の爪とは少し離れたところに狼爪(ろうそう)

という爪が1本あります。

狼爪は切るのを忘れやすいため一番、伸びすぎて肉球に

爪が刺さりやすい場所です。

しっかりと狼爪も忘れないよう切ってあげましょう。

犬も猫も爪の中に血管がとおっています。

そのため、血管を切ってしまうと血が出て痛いです。

猫の爪は血管が分かりやすく、目視でピンク色の部分が

血管、透明/白い部分が切れる爪と見分けられます。

↑赤のラインが血管と切れる爪との境目です。

切るときは血管ギリギリではなく、1.2ミリほど余裕を

持たせて切りましょう。

爪切りの種類と選び方

ホームセンターやペットショップなどでも犬猫用の爪切り

は売られています。

主に爪切りはハサミタイプとギロチンタイプの2種類が

あります。

↓ハサミタイプ

↓ギロチンタイプ

どちらを選ぶかは使いやすさで選んで頂いて大丈夫です。

多くの動物病院やペットサロンではギロチンタイプを

使っており、当院でも主にギロチンタイプを使用しています。

ハサミタイプは小さくて小回りがきくため爪が小さくて

柔らかい子猫の時期には使いやすい反面、成猫になり爪が

大きく太くなってくると少し使いずらい場合があります。

その分ギロチンタイプは握ることで切れるためハサミより

も小さな力で切ることができます。

ギロチンタイプも慣れれば使いやすいのでおすすめです。

嫌がってなかなか切れない時は

「嫌がってなかなか家では切れない」という方も多く

いらっしゃると思います。

実際に多くの方からご相談を受けたり、毎月爪切りのみで

ご来院される方もいらっしゃいます。

猫の爪切りの際のポイントは3つ

①眠たい時/ゆっくりしている時にする

②嫌がるなら1回で全部を切ろうとしない

③爪切り=嫌なことにさせない

です。

【①眠たい時/ゆっくりしている時にする】

爪切りだけでなく猫を扱うときのベストなタイミングは

リラックスしている時です。

爪を切るときは優しく爪の根元を押して爪を押し出して

切ってあげましょう。

その際強く押したり、腕を強く引っ張ると一気にイヤイヤ

モードになります。

ゆっくりしている時に優しく切ってあげましょう。

【②嫌がるなら1回で全部を切ろうとしない】

猫は一度イヤイヤスイッチが入ると、なかなかそこから

落ち着かせることが難しいです。

そのため、爪切りも一度に全部の指を切ろうとしなくても

大丈夫です。

切る側も暴れ出して切れなくなると、

「あぁ、今日も切れなかった…」

「ちょっとだけだから、我慢して!💦」と爪切りに対して

マイナスになってしまいます。

1週間かけて全部切れたら良し!くらいの感覚で

ゆっくり、猫も飼い主様もストレスなく行えるのがベストです。

【③爪切り=嫌なことになせない】

院内猫のしらたまとあずきは爪切りはへっちゃらです。

でもこれは、「病院の猫でお利口だから」

「プロがやってるから」ではなく

爪切り=嫌なことと思っていないからです。

実際、あずきは採血が苦手で爪切りとは打って変わり

嫌がって暴れます。

それはあずきにとって採血=嫌なことだからです。

食べるのが好きな子はおやつをあげながら、撫でるのが

好きな子は撫でながらやると

より嫌なイメージが付きにくいです。

それでも大暴れするときは…

あの手この手でやってみても上手くいかない子も

たくさんいます。家でやろうとして大暴れしてしまう時

には、諦めて動物病院・トリミングサロンで切ってもらい

ましょう。

家で爪切りをする事で、手を触られるのを嫌がるように

なったり抱っこを嫌がるようになるのは避けたいです。

スキンシップのひとつとして少しずつ出来るようになれば

ハナマルです💮

難しい時にはいつでも動物病院へご来院ください🍀

 

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