みなさんこんにちは、看護師の廣畑です。
最近は暖かくなってきて、とても過ごしやすいですね!
ついこの間、桜が満開になったと思ったら、
すでに散り始めてとても悲しいです。
今回は、お家の子にてんかんのけいれん発作が
起こった時のことについて話していきたいと思います。
けいれん発作はいつ起こるのかも分からず、
初めてけいれんが起こった時には
驚いてしまうと思います。
その時の参考に少しでもなると幸いです。
まず、てんかんのことから話していきます。
てんかんとは?
てんかんはけいれんなどの症状を特徴とする病気です。
てんかんは大きく2つに分けることが出来て、
「症候性てんかん」という脳腫瘍、脳炎など原因となる病変が
特定できるものと、検査などをしても
脳の病変がみられないのに繰り返しけいれんが引き起こされる
「特発性てんかん」があります。
特発性てんかんは、1〜5歳の比較的若い時期に
最初のけいれん発作が起こることが多いです。
また、発作の症状によっても分類されます。
ひとつが、脳全体が興奮することで、全身がけいれんする「全般性発作」
もうひとつが、「焦点性発作」という脳の一部分が興奮することで、
前足だけや体の一部がけいれんするような発作になります。
けいれん発作が起こった時は?
1.周りにある危険なものを片付ける
けいれんが起こった時には、二次的な怪我をしないようにしましょう。
ぶつかったり、割れたりすると危険なものは片付けることや、
ソファなどの高いところにいる時は、床におろして
怪我をしないように見守りましょう。
2.その時の様子を動画に撮る
できればけいれんが起こった時に、その様子を動画に撮りましょう。
けいれんには様々なタイプがあるので、言葉で聞くより、
動画があるとよりその時の状態が把握できます。
実際、もし自分の子にけいれんが起こると慌ててしまい、
動画を撮る余裕など無くなってしまうと思います。
ですが、少しだけでも撮っておくとその後の役に立つと思います。
また、けいれんがどのくらいの時間続いたのかも
確認できればしておきましょう。
3.大きな声、音を出さない
発作が起きている時に、大きな声で声をかけたり、
大きな音を出したりすると刺激になってしまうので
静かにけいれんが終わるのを見守りましょう。
4.抱っこしたり、顔周りに手は近づけない
けいれんが起きた時に慌てて抱っこすると、
落ちてしまう危険があります。
また、けいれんしている時には、いつもとは違う状態なので、
いつもは噛まない子も、むやみに手を出すと飼い主さんが噛まれて
怪我をしてしまうこともあります。
けいれんが起きた時は極力触らずに、見守るようにしましょう。
今回はけいれん発作が起こった時にどうしたらいいのかをお話しました。
1回のけいれん発作が5分以上続く場合や、
何度もけいれんを繰り返すような時には、
できるだけ早く病院に行くようにしましょう。
4月1日から午後の診察時間が16:00〜19:00に変わりました。
来院される際には、ご注意ください。
また、5月からフィラリアの予防も始まりますので、
お時間ある時にご来院ください🏥