この時期特に注意が必要なノミ

みなさんこんにちは、看護師の廣畑です。

気づけば8月で、今年は残り4ヶ月しかありません。

あっという間に1年が過ぎていきますね。

 

今回はノミの話をしたいと思います。

ノミは温度が13度以上あれば活動できて、特に18〜27℃くらいの

暖かさがノミにとって好ましい環境条件です。

寒い時期よりは、今の暖かい時期がノミは活発です。

その為、この時期は特に注意しなければいけません。

犬猫に寄生するノミ

日本では、主にネコノミが犬猫に寄生します。

ネコノミは、体長が1~3mm、褐色で6本の脚をもっています。

このノミの成虫が動物の血液を吸います。

ノミの幼虫は、ノミの成虫の糞や人やペットの食べこぼし、

フケなどを食べますが、幼虫は成虫とは違い血を吸いません。

ノミは大きな特徴として、ジャンプ力があります。

ノミは、犬猫の出す二酸化炭素体熱に反応して、

体長の約60倍の距離、約100倍の高さを飛んで動物に寄生します。

ネコノミだと、体長は1~3mmなので、1m以上飛ぶことになります。

ノミのライフサイクル

ノミは通常は1日〜6日で卵からふ化して幼虫になり、

2度脱皮をした後、幼虫からさなぎになります

その後、約1週間でさなぎから成虫になります。

ノミの成虫が動物の体に寄生すると、8分以内に吸血を始めます。

その後36時間〜48時間以内に産卵します。

その後も体表上にとどまり、吸血と産卵を繰り返します。

その後、約2ヶ月で一生を終えます。

 

ノミが媒介する病気

ノミが体につくと激しい痒みや痒みによるストレスを感じます。

それだけでなく、ノミが媒介する病気もあります。

ノミが媒介する病気はいくつかありますが、

代表的なものは

・ノミアレルギー性皮膚炎

・瓜実条虫症

などがあります。

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液がアレルゲンとなって

体に強い痒みを生じます。

瓜実条虫症は、瓜実条虫の卵を体内にもったノミを

犬猫が毛づくろいをする時に、食べることで

瓜実条虫の卵が小腸に寄生します。

下痢などの症状が見られて、白い細長い虫が糞便や

肛門の周りに付きます。

ノミが寄生したら?

1番はノミが寄生しないように、事前に予防することが大切ですが、

予防をしていなくて寄生してしまった際には、

早めに駆虫薬を投与しましょう。

また、それだけでなく家の中を徹底して掃除しなければいけません。

目に見えるのが数匹でも、実際は卵や幼虫がたくさん家に潜んでいます。

ノミは、家の中でも暖かければ繁殖できるので、

一度駆虫をしただけでは、またノミが体について

寄生を繰り返してしまいます。

その為、犬猫のノミダニの駆虫だけでなく、家の中の掃除まで

しっかり行わなければいけません。

ノミは60〜70℃以上のお湯で死滅するので、

お家の子がよく使うペットベッドや布団などは、

60℃以上のお湯に10分くらいつけて熱湯消毒しましょう。

ノミの潜む場所

《家の中》

家の中で、ノミがよく潜んでいる場所は、

家具の下やすき間など暗く湿っぽい所、カーペット、

ソファやベッドなどに多く潜んでいます。

掃除する際には、そこを重点的に掃除をしましょう。

《外》

室外でノミがよくいる場所は、直射日光の当たらないような

草むらなど、暗くじめっとしている場所です。

ノミの予防薬

ノミダニの予防薬は、おやつのようなチュアブルタイプのもの

錠剤のもの、体に直接付けるものなど色々あります。

投薬する頻度も、1ヶ月に1回投与するものや、

3ヶ月に1回投与するものもあります。

当院でも、おやつタイプ、錠剤タイプ、体に直接付けるものを

取り扱っています。

どの薬を選べば良いか分からない際は、お気軽にご相談ください。

最後に

ノミは外に行かない場合でも、寄生することがあります。

1度つくと大変だからこそ、予防を行うようにしましょう!

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