ご挨拶とひも状異物

みなさん はじめまして  竹田と申します。

初めてのブログということで

少しだけご挨拶をさせて頂きます。

私は専門学校卒業後 今年の2月まで市内の動物病院で

勤務いたしまして5月より当院で働かせて頂いております。

地元は熊本で実家には猫が4匹 

現在は1匹の犬と暮らしております。

今までの経験を少しでも活かしながら

一飼い主として皆様に寄り添い

少しでもお力になれますよう頑張らせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

今回の本題  「ひも状異物」について

病院には「○○を食べてしまった・食べたかもしれない」    

などで来院される事があります。

また数日前から嘔吐や食欲が無いなどで来院され

検査をしてみると 誤食だった という場面もあります。

多くの方に知られているチョコレートやブドウなどとは別に

オモチャや裁縫の糸などの場合遊んでいるうちに

食べてしまっていたということが多いです。

 

なぜひも状異物が危ないのか。

ひも状の異物を誤食してしまった際 

口内又は体内のどこかに引っかかってしまうと

そのひもに引きつられた腸が蛇腹状(じゃばらじょう)に

折りたたまれ血行が悪くなります。

その状態で時間が経ってしまうと壊死が起こってきます。

さらに悪化すると腸に穴が開いてしまいます。

この状態になってしまうと壊死してしまった部分を含めて

1カ所または数カ所の切除が必要になります。

 

ひも状といっても様々な太さ 長さ 素材などがありますが

釣り糸やタコ糸の様に細く強い糸

では腸が切れてしまう可能性が他のものに比べて

高くなります。

 

【異物が見つかった場合】

内視鏡や開腹手術で異物の除去を行います。

腸を切除した場合には術後も

慎重に経過を見ていく必要があります。

 

【誤食をしてしまった場合】

何を / どのくらい / いつ頃 / 食べたかが分かると

その後の処置がスムーズに行くことがあります。

また誤食後に口やお尻から糸が出ているという状態の時には

無理に引っ張っぱらずそのまま病院へお越し下さい。

 

◉誤食は飼い主さまが気を付けて意識する事で

防ぐ事が出来ます。

 

・届くところに置かない

・開けれない様な場所にしまう

・誰も見れない時はケージに入れる

 

基本的な事ではありますが1番大切なことです。

誤食をしてしまう子は何度でも繰り返してしまいます。

ですので飼い主さまが守ってあげましょう。

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