シニア期を迎える子にできること

皆さんこんにちは、看護師の廣畑です。

今日から9月ですが、暑い日が続いていますね。

まだまだ油断せず、熱中症対策をしましょう。

 

9月というと、敬老の日がありますね。

犬猫は何歳からシニアになるのかご存知ですか?

犬は、品種ごとの平均寿命の最後の約25%がシニアになります。

小型犬の場合、12歳〜

中型犬の場合は、10歳〜

大型犬の場合は、8歳〜       

がシニアになります。

猫は11歳〜シニアです。

犬は平均寿命以降、猫は15歳以上でハイシニアとも呼ばれます。

        【犬猫のライフステージ表】

人もですが、動物も医療の進歩と共に平均寿命が伸びてきています。

2023年の一般社団法人ペットフード協会の調査によると、

平均寿命は、(犬)14.62歳、(猫)15.79歳となっています。

2010年の調査では、(犬)13.87歳、(猫)14.36歳なので

犬も猫も1歳くらい伸びています。

 

人の4倍早く成長していく犬猫ですが、

シニア期を迎えるにあたって、飼い主さんが

できることなどをいくつかお話ししたいと思います。

1.食事管理について

犬も猫も高齢になると、内臓機能、消化機能、基礎代謝が

低下してくるので、1日に必要なエネルギー量も変化していきます。

必要なエネルギー量は、成犬成猫の時期と比較すると、

20%程低下します。

その為、フードのパッケージに記載されている

年齢や体重を参考に給餌量を変更したり、

場合によっては、成犬成猫用のフードからシニア向けのフードに

変えたりすることをおすすめします。

また、高齢になってくると腎臓病や糖尿病などの病気に

かかりやすくなり、療法食を食べる必要が

出てくることがあります。

その際の食事管理に関しては、かかりつけの病院に

相談するようにしてください。

 

また、フード変更をする際は、一気に変えるのではなく、

5日から1週間程度かけ、ゆっくり変えていく方が良いです。

いきなり違うものに変えると、下痢や嘔吐を起こすことがあります。

2.生活環境のこと

高齢になるにつれ、様々な身体の変化が起こります。

足腰が弱くなることで、フローリングで滑りやすくなったり、

白内障で目が見えづらくなり、物にぶつかるようになったりします。

それを防ぐ為に、床に滑りづらくなるようなマットをひいたり、

ぶつかった時に怪我をしないよう、机の角や椅子の足に

クッション性のある物で保護することをおすすめします。

また、猫のトイレで高さがあるものを使っている場合は、

入りやすいように、トイレ前に段差をつけるなどしましょう。

少し生活環境のこととは話がずれますが、

高齢な猫で、活動量が落ち、爪とぎをしなくなった影響で

爪が太くなり、爪が肉球に刺さりやすくなってしまうことがあります。

そうならないようにする為には、定期的な爪切りが大切です。

3.定期的な健康診断

健康診断を行うことで、

病気の早期発見、早期治療に繋がることはもちろんですが、

体調を崩した時に、元気な時の身体の状態が分かっていると

スムーズに治療をすることができます。

 

健康診断を行う頻度ですが、

1歳〜7歳は年に1回

7歳以上は年2回の健康診断をおすすめしています。

また、シニアの子達は血液検査だけでなく、

レントゲン検査、エコー検査などの画像検査も

含めて行うことをおすすめします。

来月から秋の健康診断のキャンペーンが始まります。

予約や気になることなどありましたら、スタッフにご相談ください。

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