こんにちは、看護師の廣畑です。
今日は、わんちゃんねこちゃんの肥満の話を
したいと思います。
人間では、肥満は万病の元とよく言われますが、
わんちゃんねこちゃんも同じで、肥満は様々な病気を
引き起こすリスクがあるので気をつけなければいけません。
1.肥満とは
肥満は体脂肪の過剰な蓄積によるものです。
お家で触って確かめる方法として、
肋骨が脂肪に覆われて触れないと肥満になります。
また、体重では
適正体重の10%以上20%未満の体重の増加 ➡️ 体重過剰
適正体重の20%以上の体重増加 ➡️ 肥満
画像は例として、標準体重が5kgのわんちゃんの場合です。
私たちからするとたった500gの差ですが、
わんちゃんねこちゃんにとっては大きな差になります。
2.肥満のリスク
わんちゃんねこちゃんの肥満は、
心臓病、糖尿病、関節疾患、下部尿路疾患
などの病気のリスクを高めたり、
病気を悪化させる原因となります。
適正体重の子と比べると
わんちゃんでは、肥満の子は
循環器障害のリスクが約4倍
ねこちゃんでは、肥満の子は
糖尿病のリスクが約4倍
などと言われています。
3.肥満の原因
肥満は、消費カロリーと摂取カロリーのバランスが
崩れることで起こります。
消費カロリーは大きく分けて、活動による消費と
基礎代謝による消費があります。
摂取カロリーは、ご飯やおやつなど食べたものすべてです。
消費カロリーが減る、摂取カロリーが増えるのが
原因でバランスは崩れてしまいます。
それによって、肥満になりやすくなります。
4.肥満の予防方法
肥満の予防は運動と、食事管理が必要です。
運動も大切ですが、わんちゃんねこちゃんは
食事管理で摂取カロリーを調節することが大切です。
【食事管理の方法】
①その子にあったフードを与える
子犬、子猫用のフードを大人になった子がそのまま
食べ続けると太ってしまいます。
その為、年齢に合わせたフードを与えることが大切です。
また、避妊去勢手術をした子は、特に太りやすくなるので
避妊去勢手術をした子用のフードなどに切り替えましょう。
②その子に合わせたフード量で与える
曖昧な量で必要以上に与えてしまうと、
気付かぬうちに太ってしまいます。
1日のフード量をその子の適正体重に合わせて
決めて与える様にしましょう。
③おやつを与え過ぎないようにする
おやつの量は1日の摂取カロリーの約10〜20%程です。
もし、おやつを与え過ぎてしまったら、
その日のフード量を減らして調節しましょう。
最後に
1度太ってしまうと、なかなか痩せさせるのは難しいです。
だからこそ、長く元気でいてもらうためにも
若いうちから肥満にならないように、おやつの与え過ぎや
フードの量などに気をつけて食事管理をしっかりしましょう。
何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください!