Medical Guide
軟部組織肉腫
腫瘍科
疾患概要
軟部組織肉腫は、脂肪・筋肉・線維組織・血管などの結合組織に由来する悪性腫瘍の総称です。 皮膚や皮下に発生し、犬で比較的多く見られます。 局所への浸潤が強い一方、肺やリンパ節への転移率は比較的低めとされています。 しかし切除が不完全だと再発しやすいため、最初の手術で十分なマージンを確保することが重要です。
主な症状
- 皮膚・皮下の硬いしこり
- 腫瘍による痛み・不快感
- 進行による潰瘍化
- 四肢発生時の跛行・運動制限
診断方法
- 視診・触診
- 細胞診検査
- 病理組織検査(腫瘍の種類・悪性度評価)
- X線・超音波・CT/MRI(浸潤範囲・転移確認)
- 血液検査
治療法
外科的切除が最も一般的な治療法です。腫瘍が深く浸潤しているため、周囲の正常組織を含めた広範囲切除が必要です。 手術後に残存した腫瘍細胞を減らす目的で放射線治療を組み合わせることがあります。 転移予防や腫瘍縮小のために化学療法を追加する場合もあります。 完全切除できれば長期生存が期待できますが、不完全切除では再発しやすいため、最初の診断・治療方針が重要です。
しこりはすべて「良性」とは限りません。特に硬くて動かしにくいしこりは早めに細胞診検査を受けることをおすすめします。
