犬の混合ワクチンについて

みなさんこんにちは、院長の諏訪です。
梅雨入りして毎日雨で蒸し暑いです。でも福岡のダムの貯水率は上昇している様で安心です。
蒸し暑さに負けず、毎日元気に過ごさないと!と言い聞かせています。🐾

今回は「犬の混合ワクチン」についてお話しします。
「5種と10種って何が違うの?」「どのくらいの頻度で打てばいいの?」「室内飼いでも必要?」といったご質問をよくいただくので、まとめてみました。ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

混合ワクチンってなに?

混合ワクチンとは、複数の感染症をまとめて予防できるワクチンのことです。犬の混合ワクチンには、大きく分けて「コアワクチン」「ノンコアワクチン」という2つのグループが含まれています。

  • コアワクチン:生活環境に関わらず、すべての犬に接種が推奨されるワクチン。感染すると命に関わる病気を予防します。
  • ノンコアワクチン:生活スタイルや地域のリスクに応じて、必要な場合に接種を検討するワクチン。

5種ワクチンについて

当院の5種ワクチンは、以下のコアワクチンが含まれています。

  • 犬ジステンパー:高熱・目やに・下痢・神経症状など。致死率が高く非常に怖い病気です。
  • 犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型感染症):肝臓の炎症・目の白濁・急死することも。
  • 犬アデノウイルス2型感染症:咳・鼻水などのケンネルコフ(犬の風邪)の原因のひとつ。
  • 犬パルボウイルス感染症:激しい嘔吐・血便・急激な脱水。子犬では特に危険です。
  • 犬パラインフルエンザ:咳・鼻水などの呼吸器症状。

これらはすべて、生活環境を問わずすべてのワンちゃんに接種をお勧めする大切な成分です。接種の頻度については、コアワクチンの免疫は比較的長く続くことがわかっており、当院では5種ワクチンは3年に1回の接種をお勧めしています。


10種ワクチンについて

当院の10種ワクチンは、5種の成分に加えて犬レプトスピラ症(5血清型)の予防成分が含まれています。

犬レプトスピラ症とは、レプトスピラという細菌(バイ菌の一種)が引き起こす感染症です。腎臓や肝臓に深刻なダメージを与えることがあり、重症化すると命に関わります。また、人間にもうつる「人獣共通感染症」のひとつでもあります。

レプトスピラは野ネズミや川・水たまりなど、屋外のさまざまな場所に存在しています。次のようなワンちゃんには10種をご検討ください。

  • お庭や公園など、外で遊ぶ機会が多いワンちゃん
  • 川・池・水たまりに近づくことがあるワンちゃん
  • ご家族でキャンプや登山などアウトドアを楽しんでいる場合
  • ドッグランや犬が集まる場所によく行くワンちゃん

なお、レプトスピラの免疫は長続きしないため、毎年の接種が必要です。


5種と10種、どちらを選べばいいの?

5種ワクチン10種ワクチン
予防できる感染症コアワクチン5種類コアワクチン5種類 + レプトスピラ5血清型
接種間隔3年に1回(当院推奨)毎年
こんなワンちゃんに主に室内で過ごすワンちゃん外出・水辺・アウトドアが多いワンちゃん

「うちの子はどちらがいい?」と迷われた場合は、お気軽にスタッフにご相談ください。生活スタイルに合わせて一緒に考えさせていただきます。


接種スケジュールの目安

子犬の場合

子犬はお母さんからもらった抗体(移行抗体)が残っているうちはワクチンが効きにくいため、複数回に分けて接種します。

  • 生後6〜8週齢:初回接種
  • その後3〜4週間ごとに追加接種(生後16週齢以降まで続ける)
  • 生後6~12ヶ月頃:追加接種(免疫の確立を確認するため)

途中でやめてしまうと十分な免疫がつかないことがあります。子犬のシリーズは最後まで続けることが大切です。

成犬・接種歴が不明な場合

接種歴がよくわからない成犬や、しばらくワクチンが空いてしまったワンちゃんはご来院時にご相談ください。


ワクチンを打つ前に確認してほしいこと

以下のような状態のときは、接種を延期していただく場合があります。ご来院前にチェックしてみてください。

  • 発熱・下痢・嘔吐など体調が優れないとき
  • 免疫の病気や重篤な基礎疾患があるとき
  • 以前にワクチン接種後に強いアレルギー反応(顔の腫れ・呼吸困難など)が出たことがあるとき
  • 妊娠中・授乳中

また、ワクチンアレルギーが心配なワンちゃんには、ワクチン抗体価検査という選択肢もあります。血液検査でコアワクチン3種(ジステンパー・肝炎・パルボウイルス)の免疫がしっかりあるかどうかを確認できます(※レプトスピラは検査対象外です)。詳しくはスタッフにお声がけください。


「最後に打ったのがいつか忘れた…」「うちの子はどっちがいいんだろう?」など、ちょっとした疑問でもお気軽にご来院・お電話ください。スタッフ一同、丁寧にお答えします😊 
大切なワンちゃんの健康を、一緒に守っていきましょう。

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