人獣共通感染症

 

皆さん、こんにちは☀️看護師の岡田です😊

今回は、以前ブログ内でお話しした「院内発表」の私の発表が先月(5月)だったので、その発表内容についてブログでも少しお話しさせていただきたいと思います!

以前の院内発表についてはこちら→院内発表

 

皆さん「人獣共通感染症」をご存知ですか?

人獣共通感染症とは

「ヒトと脊椎動物(魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)との間に伝播しうるすべての疾病あるいは感染症をさす」

とWHO世界保健機関で定義されています。

皆さんが聞いたことがあるものだと、狂犬病やインフルエンザ、結核などが人獣共通感染症です。

 

人獣共通感染症は動物からヒトに感染するとき、大きく分けて

直接伝播と間接伝播に分けられます。

 

直接伝播とは、咬まれる、ひっかかれる、触れるなど、私たちヒトが病原体を保有する動物と直接触れ合うことで感染してしまうことです。

 

対して、間接伝播とはノミやダニからのベクター媒介、土壌汚染などの環境媒介、肉や乳製品などからの動物性食品媒介など、病原体を持つ動物との間に何らかの媒介があり、ヒトに感染してしまうことです。

 

今回、人獣共通感染症の中から「狂犬病」「ネコひっかき病」「レプトスピラ症」という3つの感染症について発表させていただきました。

「狂犬病」は感染した動物に咬まれたり、舐められたりすることによって感染します。最近ニュースで感染した方が国内で亡くなったと報道されましたが、発症した場合の死亡率はほぼ100%というとても怖い感染症です。

 

「ネコひっかき病」はその名の通り、ネコにひっかかれたり、咬まれたりすることで感染し、発熱や、痛みを伴ったリンパ節の腫脹などの症状を発症します。ちなみに、ネコはその病原体を保有していても無症状です。

 

「レプトスピラ症」は病原体を保有するネズミなどの動物の尿などに汚染された水や土壌に接触した皮膚から感染します。人が感染すると発熱や、頭痛、倦怠感など風邪のような症状や、ワイル病と呼ばれる重症例では黄疸や心不全、意識障害などの症状がみられ、適切な治療が受けられなかった場合は死に至ることもある、こちらも怖い感染症です。

 

実はこの3つの感染症は予防することができます!

 

狂犬病は皆さんご存知の通り、狂犬病ワクチンで予防できます。

ネコひっかき病はノミが媒介している可能性が高いため、ノミの駆除を定期的に行うことで予防できます。

レプトスピラ症もワクチンがあり、犬に接種することで感染を予防できます。犬が感染しなければ、犬から人への感染も防げます。

これらの予防は犬や猫のためだけでなく、私たち自身や大切な家族が健康に安心して過ごすためにも必要なのです。

 

 

ちなみに、新型コロナウイルス感染症も人獣共通感染症の1つです。

この感染症はもともとコウモリなどの動物からヒトに感染したと考えられています。

人獣共通感染症って実はすごく身近なものなんです。

 

今回の発表を通して自身の知識も増え、予防の大切さも再確認しました。

この知識で少しでも皆さんのお役に立てたらいいなと思っています。

次回の発表も自分のため、皆さんのためになるようなものを勉強して発表したいと思います✨

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