脳のはたらき

みなさん、こんにちは。看護師の鈴木です。

気温も暖かくなり、外が冬の匂いから

春の匂いがする様になってきました。

この春の時期の外の匂いは卒業式や入学式などの

不安だけどドキドキ、ワクワクしている

あのなんとも言えない感じを思い出します…笑

今日は中枢神経である「脳」と「脊髄」の役割について

お話しします。

中枢神経は「見る(視覚)、聴く(聴覚)、

味わう(味覚)、嗅ぐ(嗅覚)、触れる(触覚)」

という五感や、運動時に筋肉を伸び縮みさせる

運動神経のおおもととなります。

 

【脳】

⚫︎大脳

大脳は2つの半球からできておりそれぞれが

体の反対側の半分を支配しています。

つまり、大脳の右半分は左半身を、

大脳の左半分は右半身を支配しています。

大脳は「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」

にわかれており

各脳葉ごとに、運動する、聴く、見る、話す、怒る、

悲しむ、記憶する

といった様々な機能の中枢を担っています。

⚫︎脳幹

脳幹は「中脳」「橋」「延髄」から構成されます。

脳幹は意識を覚醒させ、呼吸や心拍など

生きていくための基本的自律神経機能を調節しています。

⚫︎間脳(視床・視床下部)

間脳は脳幹の前方に位置し

食べることや飲むこと、寝ること、目を覚ますこと

そして体温調節などの中枢です。

視床下部のさらに下に位置する下垂体では

各種内分泌系を調節するホルモンを分泌しています。

⚫︎小脳

小脳は皺が多いという特徴を持っています。

姿勢を調節し、筋肉の運動をスムーズにさせます。

余談ではありますが

空を飛ぶ鳥は空間認識のために平衡感覚が優れており、

そのため鳥類の脳は他の動物に比べて

小脳がとても発達しているんです。

 

【脊髄】

脊髄は延髄から延長した神経繊維の束です。

脊髄は、末梢に向かって運動性インパルスを運んだり

中枢に向かって知覚性インパルスを運んだりします。

(※インパルスとは…伝達される感覚の信号や運動の命令。)

【最後に…】

このように、「脳」や「脊髄」は体の様々な動きや

ホルモンの分泌などを行なっています。

そのため、何かしらの原因で「脳」や「脊髄」が

正常に働かなくなると

その部分に関わる働きに異常をきたします。

例えば、間脳の視床下部に異常があると

視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモンが

正常に分泌されず、二次性(副腎ではない他の器官の異常

により起こる)副腎皮質機能低下症などが起こります。

他にも椎間板の一部が突出して「脊髄」を圧迫すると

椎間板ヘルニアとなり、「脊髄」が圧迫されることにより

痛みや足の麻痺など神経症状を引き起こします。

「脳」や「脊髄」はレントゲンやエコーには写らず

「脳」や「脊髄」を検査するにはMRIでの検査が

必要となってきます。

「脳」の大きさは違えど、

犬猫と私たち人間もつくりは同じです。

そう思うと、いつも気ままに生活している様に見えても

私たちが思っている以上に私たち人間の言動を

理解しているのかも知れません…

 

PAGE TOP