院内設備の一部紹介

みなさん、こんにちは。院長の諏訪です。
気づけばとても暑くなりましたね。
朝、病院に来るだけで汗だくです。
こまめな水分摂取を!と人には言うものの、
なかなか自分では実現できていなかったりします。
身体は資本です!
人も動物も健康管理はとても大事ですね。

先日、おかげさまで2周年を迎えることができた当院ですが、
院内の設備も開業当初より少しずつ変わっていっています。
今日はその設備の一部をご紹介したいと思います。

まずは当院の診察でなくてはならないものの一つに
「顕微鏡」があります。
血液や腫瘍の細胞を観察したり、糞便や尿を調べたりします。
きれいな画像で観察するためにたくさんのこだわりがあります。
さらに、きれいな画像を得るためには、
きれいな標本を作成できないといけません。
当院の看護師は入社当初から毎日のように塗抹を作成し、
そしてその細胞を観察しています。
おそらく顕微鏡を見ない日はないといっても過言ではありません。
この日々の努力が「正確な診断」につながると思っています。

次にご紹介する機器は手術で使用する
「外科手術用エネルギーデバイス」になります。
サンダービート(THUNDER BEAT)と呼ばれるこの機械は
電気メスと超音波メスのいいところ取りをしたような機器で、
安全に迅速に手術を行うことができます。
血管を確実にシーリングしてくれます。
また、この機械のおかげで、お腹の中に糸を残さない手術が可能となります。

最近当院に導入した機器として、
「内視鏡」があります。
動物病院では非常に多く遭遇する胃内異物の除去、
胃癌や胃潰瘍、腸の腫瘍、慢性腸症などの診断のための消化管の生検など
多くの場面で活躍してくれます。

最後にご紹介するのは
「血液凝固分析装置」です。
院内で血液凝固系の検査が可能になります。
血液を固める能力を調べる機器であり、
全てのパラメータを調べることはできませんが、
血液凝固異常や血友病などの診断の一助となります。
これまでは院外の検査センターに依頼していた
これらの項目がベッドサイドで検査できるため
より早期に治療介入が可能となります。

少しずつではありますが設備の充実を図り、
よりよい診療を提供できるようステップアップしてまいります。

先日、僕の実家の15歳の犬の手術をしました。
高齢でしたし、状態もそこまでよくなく、
手術前後で亡くなる可能性もありました。
多くの飼い主様に、手術の説明をしていますが、
みなさま、悩まれ、心配されます。
最後に痛い思いをさせるくらいなら・・
という考えが頭をよぎるのも当然だと思います。
僕もそうでした。
もう十分じゃないか、とも思いました。
でもまた元気な姿でご飯をおいしそうに食べる姿がみたい。
食べさせてあげたい、母にその姿を見せたい、そう思いました。
なんとか手術に耐えてくれて、元気になってくれました。
あの手術前の決断を、なんの心の準備もない状態で
突然迫られたら、悩むに決まっています。
すぐに答えなんか出せないです。
僕は今回、愛犬から多くのことを学ばせてもらいました。
少しでも飼い主様の不安を減らせるよう、
丁寧な診察、説明をもっともっと心がけようと思います。

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