みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。
12月に入り、一気に街中がクリスマス仕様になっていますね🎄
今日はそんな、クリスマスの時期に多い誤食物について
お話しします。
ポインセチア
クリスマスの時期になるとよく見かけ、
クリスマスフラワーとして有名なポインセチアですが
ポインセチアの葉と樹液にはホルボールエステル類という
有毒成分が含まれています。
主な症状は、下痢・嘔吐などの消化器症状や
樹液に触れることで発赤・痒み・腫れなどの
皮膚症状も起こします。
小型犬や猫は体が小さいため少量であっても症状が出たり
中毒となるため注意が必要です。
鶏の骨
クリスマスの時期になると食卓に並ぶチキンですが、
鶏肉を食べることは中毒などの危険性はないのですが、
鶏の骨を飲み込んでしまうととても危険なんです。
お肉欲しさに食卓から横取りをし、そのまま骨ごと食べて
しまうケースは多いです。
鶏の骨は縦に裂ける特性があるため、口の中で噛み砕いた
時に裂け、裂けて鋭利になった部分が食道や胃を
傷つけてしまいます。
また、誤食をしてしまっても一般的に誤食の際に行われる
催吐処置(吐かせる処置)も吐き出す時に、再度胃や食道
を傷つけてしまう危険があるため行う事ができません。
そのため、鶏の骨を誤食してしまうと、全身麻酔をかけて
内視鏡で摘出するもしくは直接胃を切開し摘出する
必要があり、その場合は数日間の入院が必要となります。
最後に
クリスマスの12/24、25は多くの動物病院では
年末年始休診直前となります。
外科手術や入院が必要となった場合、年明けの病院が
再開するまで長期の入院が必要となったり、
家族と過ごす予定だった年末年始期間を病院で
過ごさないといけなくなってしまいます。
過去に誤食をした事がある子は、必ずと言っていいほど
繰り返します。
楽しいはずだった2日間が…となってしまわないよう
十分にお気をつけください。