血液内科

非再生性免疫介在性貧血 (NRIMA)・赤芽球癆 (PRCA)

非再生性免疫介在性貧血・赤芽球癆

骨髄の中の赤芽球系細胞の成熟過程において、どこの細胞が破壊されるかによって疾患が異なります。
病因により特発性と続発性に大別されます。

【症状】
貧血に関連した臨床症状(食欲不振、運動不耐性、頻呼吸、発熱など)がみられます。

【診断】
重度の非再生性貧血がみられ、各種検査によって他に疾患が認められない場合、骨髄検査を実施することで診断されます。

【治療】
ステロイド剤が第一選択となります。免疫抑制剤を併用することもあります。
貧血が重症な症例では必要の応じて輸血が必要になります。

【予後】
免疫抑制治療に反応する場合、予後は比較的良好な症例もいますが、
治療反応が悪い場合は死亡する症例もいます。

【参考文献】
WeissDJ.Bonemarrowpathologyindogsandcatswith non-regenerative immune-mediated haemolytic anae- mia and pure red cell aplasia. J Comp Pathol. 2008;138:46–53.

Stokol T, Blue JT, French TW. Idiopathic pure red cell aplasia and nonregenerative immune-mediated anemia in dogs: 43 cases (1988-1999). J Am Vet Med Assoc. 2000; 216:1429–1436.

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