みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。
コロナウイルスの影響で春休みが長くなったり、イベントやライブなどが中止になっており
外に出る機会が減ったのではないかと思います。
家にいる時間が多くなったこの機会に、愛犬・愛猫とのスキンシップの時間を増やしてみませんか?
さて、今日は血液検査についてお話しします。
血液は赤血球や白血球などの成分の他、酵素やホルモンなどを含む成分から構成されています。
血液検査はこれらの、増減や形態を調べることで全身の状態や各臓器の状態を知ることができます。
血液検査は院内でできる検査と外部の検査機関によって検査してもらう外注検査があり、
どちらの検査も採血は院内で行います。
【院内で行う検査】
CBC検査
CBC(complete blood count)は、「完全血球計算」の意味で、血液一般検査とも呼ばれます。
血液中の赤血球数、赤血球容積比、ヘモグロビン、平均赤血球容積、平均赤血球ヘモグロビン濃度、
白血球数、血小板数、などの測定をひとまとめにしたものです。
また、血液塗抹標本によって総白血球数のうち各白血球が
それぞれ何パーセント含まれているか数えたものもCBCに含まれます。
血液化学検査
血液化学検査はとは、血液の中の液体成分である血漿または血清に含まれている様々な物質の
種類や量の増減を測定します。体の中で引き起こされる変化を知るために欠かせない検査で、
病気の有無や重症度、治療の効果などの判定ができます。
血液化学検査の項目は、病気や検査の目的によって獣医師が選択し、その結果を総合的に判断します。
当院で手術前に行う、術前検査では必ずCBC検査と血液生化学検査を行います。
【外注検査】
外注検査では、数多くの項目を測定することができます。
外注検査の項目もその子の病気や体調、治療によって獣医師が選択し、その結果を総合的に判断します。
外注検査に関しては結果が出るまでに1週間~10日程かかる場合があります。
動物は言葉を話してくれません。そのため、検査をして全身の状態を知ることがとても重要になります。
採血は人と同じで、血を抜いている間ずっと痛い訳ではありません。
採血自体はすぐに終わり、針を刺す時に少し「チクッ」とした痛みがある程度です。
院内で行う血液検査に関しては、診察の混み具合によって変わりますが、結果が出るまで数十分かかるので
時間に余裕を持ってご来院して頂くことをお勧めしております。
5月からはフィラリアの予防も始まります。
フィラリア予防の年度始めのには、フィラリアに感染していないかの血液検査(フィラリア抗原検査)が必要です。
当院では、3.4.5月限定で春の健康診断を行なっており
健康診断の内容は、「CBC検査、血液化学検査19項目、フィラリア抗原検査」の3つがセットになっています。
健康診断のCBC検査、フィラリア抗原検査は院内で測定しますが、血液化学検査19項目は外注検査になるため
検査結果が分かり次第ご連絡させていただきます。フィラリア抗原検査は診察時に結果をお伝えします。
春の健康診断は通常より値段も少し安くなっており、1度の採血でフィラリアの検査と健康診断ができるので、
この機会にぜひ健康診断をしてみませんか?🐶
春の健康診断、フィラリアの抗原検査は予約は必要ありません。
分からないことがありましたら、ご気軽にご相談ください。
ご来院、お待ちしております☺️