ナメクジと塩

紫陽花

みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。

梅雨の時期は外がジメジメしていて憂鬱です😩

この時期になると、道端によくナメクジやミミズやカタツムリを見かけます。

私にとっては憂鬱な雨でもナメクジやミミズやカタツムリにとっては最高の日なのかもしれません(笑)

暖かい時期になり土いじりをしていると、よくプランターや植木鉢の下からナメクジが出てきます。

中には、家の中にまで侵入してきたナメクジもいるかもしれません😱

そんな時ナメクジに塩をかけると、みるみる小さくなって、最終的には死んでしまいます。

1度はみなさん、経験があるのではないでしょうか。

なぜ、ナメクジに塩をかけると小さくなって最終的には死んでしまうのでしょうか?

塩

 

 

 

それは、「浸透圧」というのが関係しているからなんです。

浸透圧とは、水は濃度の低い方から濃度の高いほうへ移動する性質があります。

そのため、半透膜を挟んで2種類の濃度の液体が存在すると低濃度の液体はいつの間にか高濃度の液体へ移動し

両方が同じ濃度になってしまいます。

この時、濃度の低い方から高い方へ向かって液体が移動するために圧がかかります。

これを「浸透圧」と言います。

ナメクジに塩をかけると死ぬ理由も、この浸透圧の原理で起こります。

ナメクジの体は爬虫類や哺乳類のような皮膚というものがなく、全体が薄い膜で覆われています。

また、体のほとんどが水分で出来ているため塩をかけるとナメクジの体(細胞内)の水が

膜を通して塩濃度の高い体外へ移動したための起こったものです。

水滴と波紋

 

 

 

なので、塩をかけるとみるみる小さくなって最終的には死んでしまうのです。

逆に、塩をかけてもすぐに失われた水分を補給できる場合は復活してしまいます。

害虫駆除として行う場合は、周りに水分のない環境で行うと良いでしょう◎

この、浸透圧というのはナメクジだけでなく私たち人間や犬猫などの動物の体内でも働いています。

入院中や手術中の輸液や診察で行う皮下点滴などにも関係しており

この、浸透圧の働きを考慮して輸液製剤を選択しています。

生理食塩水

 

 

 

 

動物の体で行われる働きは、意外と身近なところにあるんです!

これから梅雨が明け本格的に夏が始まると、どんどん気温が高くなってきます。

⚠️熱中症やコンクリート・マンホールでの火傷には十分にご注意ください⚠️

 

 

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