みなさんこんにちは、看護師の鈴木です。
だんだんと気温も下がってきて
本格的に冬が始まろうとしています🍃
今日は冬に多い病気についてお話しします!
冬に多い病気として代表的なものは
・泌尿器系の病気
・呼吸器系の病気
・関節の病気
・火傷
・体重増加
が挙げられます。
【泌尿器系の病気】
冬は気温が低くなることで日中の活動量が減ります。
すると、その分喉が渇かず飲水量が低下します。
飲水量が減ることで尿量も減り
膀胱内に尿が長時間溜まることで
細菌感染を起こしやすくなります。
また、細菌感染を起こすことで尿中に結晶が出来やすくなります。
そのため、「膀胱炎」や「尿石」「膀胱結石」になりやすくなるのです。
(予防法)
・いつでも新鮮な水が飲めるようにする。
・水分量の多い食事にする。
(フードに水を加える、ウェットフードを混ぜるなど)
・トイレをしやすい環境を整える。
(寒い廊下や窓際を避ける、トイレを複数置くなど)
・過去に泌尿器の病気になったことのある場合や
泌尿器の病気を繰り返している場合は食事管理をする。
【呼吸器の病気】
冬の冷たい空気や乾いた空気は鼻や喉の粘膜を刺激します。
また、乾燥により鼻や喉の粘膜の機能が低下し
ウイルスや細菌への抵抗力が落ち、鼻水や咳がでやすくなります。
(予防法)
・室内の温度、湿度を管理する。
※室温25℃、湿度50%が最適です。
・換気をしウイルスや細菌の充満を防ぐ。
【関節の病気】
冬は気温が下がることで、体が冷え、血流が悪くなります。
そのため、筋肉や腱が固まり、伸び縮みするときに
関節に負荷がかかり痛めやすくなります。
また、冬の時期は運動量が落ちることで体重が増えやすく
より関節へ負担がかかって痛めやすくなります。
(予防法)
・高いところへの登り下りを避ける。
・室内での温度管理をする。
・滑りやすいフローリングは避け、滑り止めマットやカーペットを敷く。
・体重管理をする。
【火傷】
暖房器具や熱湯での火傷や、人用や動物用のホットカーペットや湯たんぽの長時間の使用により、低温火傷を起こします。
(予防法)
・ストーブに直接触れられない様に、安全柵などで囲む。
・湯たんぽやホットカーペットの長時間使用や、
直接皮膚に触れるかたちでの使用を避ける。
・人が見れない間は火傷の恐れのある暖房器具の使用を避ける。
【体重増加】
冬は気温が下がることで運動量が落ち、エネルギーが消費されず体重が増えやすくなります。
(予防法)
・食事管理をする。
(ダイエット食や低カロリー食にする、おやつをあげすぎないなど)
・運動させる。
冬に多い代表的な「病気」としてはこの様なものが挙げられます。
「病気」以外で注意しなければいけないのは、ノミ・マダニ予防です。
ノミ・マダニは寒い環境では活動できません。
しかし、暖房器具により温度調節された暖かい室内は
ノミ・マダニにとっても過ごしやすい環境になっているのです。
そのため、フィラリアの予防が終わった1月~4月の期間も
ノミ・マダニの予防は必要になります。